【東洋大学】箱根駅伝区間予想
戦力分析&エントリー状況
17年連続シード獲得中の名門。最大の誤算はエースの松山和希(3)がエントリーから外れたこと。酒井監督によると、自転車に乗っているときに何かしらのアクシデントがあった模様。更に一部ファンの間で5区候補と目されていた緒方澪那斗(1)も外れ、総合力が試される大会になりそう。
【4年生】荒生実慧、柏優吾、木本大地、児玉悠輔、清野太雅、前田義弘
【3年生】九嶋恵舜、熊崎貴哉、佐藤真優、十文字優一、村上太一
【2年生】石田洸介、梅崎蓮、小林亮太
【1年生】網本佳悟、西村真周
区間予想
1区(21.3km):児玉悠輔(4)
直近の大会で東洋が優勝争いに食い込めない大きな要因が、1区の出遅れ。児玉自身直近の駅伝では1区で結果を出せていないが、経験値という観点でいえば一番あるのは彼なので、下手に博打を打つよりは安心できる。
2区(23.1km):梅崎蓮(2)
松山不在で急務となった2区問題は、ロードに強い梅崎に期待。出雲&全日本でエース区間を走った石田の2区もあり得るが、なんとなくメディアも含めて石田に色々背負わせすぎな気がしている。その点については、なんとなく高校の先輩の西山和弥と重なる部分がある。ということで石田は昨年予定されていたという4区、梅崎2区。
3区(21.4km):九嶋恵舜(3)
2年連続で6区を走っているが、今年は平地区間を走りそう。そうなると往路でスピードが生かせる3区あたりに出てくるのではないだろうか。石田や梅崎が3区の可能性もあるか。
4区(20.9km):石田洸介(2)
元5,000mの高校記録保持者のエース候補。今年は出雲&全日本でエース区間を任され、期待度がうかがえる。20kmのロードを走る準備が出来ていなかったとのことで昨年の箱根は不出場に終わったが、今年は走ると思う。まずは去年の時点でイメトレしてたであろう4区からか。
5区(20.8km):村上太一(3)
全日本6区で好走し、主力に名乗りを上げた選手。5区は昨年まで宮下隼人が3年連続で担っており、その後継者の擁立が急務となっている。上りに強いとされる木本の線がありながら、一部で噂されている村上に期待。
6区(20.8km):西村真周(1)
期待のルーキーの1人。実は本人が6区を希望しているとの話もあり、九嶋を平地区間に回したことで空席となった6区を是非爆走してほしい。
7区(21.3km):佐藤真優(3)
ここは熊崎とどっちにするかかなり迷ったが、駅伝経験と調整力を信じて佐藤を予想。しかし熊崎は10,000mでチームトップのタイムを秋に叩き出すなど上り調子で、正直どっちが来てもおかしくない。
8区(21.4km):前田義弘(4)
今まで出た駅伝で全て区間1桁順位と安定感が光る前田を8区に。復路の9区や往路の3区など、さまざまな役割を与えられた中で結果を出し続けているので本当彼の安定感は素晴らしい。昨年は8区蝦夷森のところで一つ息を吹き返した感があり、そういった走りを前田には期待したい。
9区(23.1km):柏優吾(4)
マラソンオリンピックの代表の選考レースであるMGCの出場資格を獲得している学生マラソンランナー。一定のピッチを刻み続ける走りは復路向きで、特に距離の長い9区を。
10区(23.0km):清野太雅(4)
2年連続アンカー10区で好走している、"10区のスペシャリスト"。後方にいたはずなのに、気づいたら3位が狙える位置に上がってきている追い上げ力は、通称"清野ワープ"と呼ばれ駅伝ファンの間では人気の選手。
個人的キーマン
石田洸介(2)
松山が出られない以上、東洋が上位を獲得するためにはゲームチェンジャーとなりうる選手の爆走が必須。その役割を担う可能性があるのが石田である。筆者の予想は4区だが、当然2区で爆走する姿も見てみたい。
区間予想10人以外の注目選手
熊崎貴哉(3)
10,000mの持ちタイムは東洋ナンバーワン。しかもその記録を今年秋に出しており、調子も絶好調。他の選手の経験を取りメンバー外としたが、普通に出走はあり得る選手。
木本大地(4)
前回箱根は4区を走ったが、まさかの区間19位と大失速。しかし元々上りに強いところはあるようで、適材適所、例えば5区にエントリーされるようなことがあれば予想外の爆走を見せてくれるかも。
荒生実慧(4)
最初で最後の箱根を目指す4年生。10月の平成国際記録会で10,000の自己記録を出すなど調子はいいはずなので、復路区間のどこかで起用があるか。