【中央大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 主力である吉居兄弟や、エースに成長した中野(3)など主力選手が順当にエントリー。田井野や助川といった4年生もここにきて上り調子で、復路にも相当期待が持てそうなメンバーが揃っている。山登り&下りの特殊区間に経験者がいるのも強み。シードはほぼ間違いないか!?

 

【4年生】助川拓海、田井野悠介、千守倫央、中澤雄大、若林陽大

【3年生】大澤健人、中野翔太、湯浅仁、吉居大和

【2年生】阿部陽樹、東海林宏一、山平怜生

【1年生】佐藤宏亮、白川陽大、溜池一太、吉居駿恭

 

藤原正和監督






区間予想

1区(21.3km):千守倫央(4)

 区間記録保持者の吉居大和(3)ではなく、4年生の千守。正直ここは筆者の希望でもあるのだが、もう1度千守の1区を見てみたい。過去箱根は2度1区を走っているが、いずれも出遅れた。しかし、あの時の千守と今の千守は全然違う。出雲&全日本も前半区間で結果を出したので、その流れに乗って。当然ながら吉居の1区出走可能性は大いにある。

 

2区(23.1km):吉居駿恭(1)

 吉居兄弟の弟駿恭(しゅんすけ)。本来であれば中野に走ってほしいのだが、全日本を回避したことや直近の記録会等で駿恭が調子を上げていることから大抜擢。対抗馬は当然中野。あとは兄大和。

 

3区(21.4km):吉居大和(3)

 前回大会で15年間破られれていなかった1区の区間記録を更新したスーパーエース。出雲は1区で区間賞、全日本は持病の影響で出る予定は無かったのだが、直前で治ったため「やっぱ走ります」で急遽6区を走り区間新記録を叩き出した。スターターとしての実力は疑いようがないが、ゲームチェンジャーとしても魅力的なので、その良さが生かせそうな3区を予想。

 

4区(20.9km):中野翔太(3)

 10,000mの自己記録28:00を持つエース。本来は2区で予想していたのだが、全日本の回避&駿恭の充実ぶりを鑑みて、慣れ親しんだ4区を今年も予想。だけど、中央大学の理想の形は中野が2区だと思うので、中野4区というこの予想は是非外れて欲しい。

 

5区(20.8km):阿部陽樹(2)

 昨年5区を走り好走。出雲&全日本も走り、2年生にしてチームに欠かせない選手。藤原監督が「5区は阿部以外考えていない」と明言しており、怪我がない限りは阿部で間違いないだろう。

 

6区(20.8km):若林陽大(4)

 こちらも経験豊富な若林。箱根駅伝は過去3回6区を走り、58分台の記録を既に持っている。今年の区間賞候補であり、外す理由がない。

 

7区(21.3km):溜池一太(1)

 吉居と並ぶもう1人のスーパールーキー。出雲5区で区間2位と衝撃のデビュー。全日本は回避したが、その後の日体大記録会で自己記録の28:26:77を叩き出し絶好調である。復路7区を予想したが、往路4区あたりの出走も十分あり得る。その場合は吉居兄弟のどちらかが1区に回り、千守が7区を走るオーダーが想定される。

 

8区(21.4km):中澤雄大(4)

 前回8区で区間3位。7区の出遅れを完全に取り戻した走りが印象的だった。距離が長いほど強くなる選手で、前回の経験から今年も8区を。

 

9区(23.1km):湯浅仁(3)

 昨年は9区で区間3位の好走。後ろから追いかける駒大のキャプテン・山野が「中央バカ速い」と認めるほどの走力を見せつけた。彼も距離が長いほど強くなる選手。復路9区に彼がいるのは大きい。

 

10区(23.0km):山平怜生(2)

 こちらも中澤や湯浅と同様、距離が長くなるほど強くなる選手。マラソン元日本代表の藤原監督の教え子らしい選手である。全日本は2区で他校のエースに力負けしたが、復路10区ならいい走りができそう。4年生の田井野、助川も直前のハーフで62分台を叩き出し、10区出走候補。

 

個人的キーマン

中野翔太(3)

 今年の中央大学は、吉居大和は当然ながら、彼をエースに据えて戦略を立てることが多かった。本来であれば中野が2区を走る算段でトレーニングを積んでいた部分もあるだろう。ぜひ復調し、筆者の区間予想を覆し2区を走ってほしい。

 

区間予想10人以外の注目選手

助川拓海(4)

 下級生の頃から主力の1人に数えられながら、ここ1、2年は後輩に水をあけられ。しかしながら先日の上尾ハーフで62分台の記録を叩き出し、出走メンバー10人の枠を争うサバイバルに満を持して参戦してきた。復路での出走があるか。

 

田井野悠介(4)

 こちらも助川と同様、先月の上尾ハーフで62分台の記録を出した4年生。彼の場合は、下級生の頃に主力と扱われていた助川と違い、4年間かけて這い上がってきた選手である。その精神力に期待し10区での初登場があるか。

 

東海林宏一(2)

 全日本は6区にエントリーされていたが、当日変更で吉居大和に交代した。藤原監督は前日まで吉居を走らせる予定は無かったそうなので、東海林の立場で言えば目の前で出走が叶わなかった。箱根は復路7区あたりで出てくる可能性もある。