箱根優勝!駒澤大の振り返りと来季展望

 駒澤大学箱根駅伝優勝おめでとう!

 10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝と合わせて学生三大駅伝を全て優勝"駅伝三冠"達成で本当に強かったね。

 

 めっちゃ雑なレース展開振り返り笑

 1区の円が流れを作ると、2区田澤はコロナ明けとは思えないエースの走り、3区篠原が勢いをつけ、4区芽吹で首位奪還、5区山川で往路優勝を決めた。

 復路は6区伊藤が区間賞で波に乗ると、7区安原が粘りの走り、8区赤星が持ち味を発揮し、9区山野が主将の激走、10区青柿がしっかりまとめる盤石のレース運びで見事優勝を果たした!

 

 円が区間2位、田澤が3位、篠原が2位、芽吹が3位、山川が4位、伊藤が区間賞、安原が5位、赤星が4位、山野が3位、青柿が2位と、区間賞こそ6区の伊藤1人だけだったけど、全員が5位以内の抜群の安定感は本当お見事というしかない。

 

 

 来季は、今回の出走メンバーから4年生の田澤、山野、円の3人が卒業し、7人はそのままチームに残る。

 この3人は1人1人の存在感があまりにもデカくて3人分以上の穴にはなると思うけど、3年生以下のメンバーも強力な選手が多いから連覇も夢じゃないね!

 

 今回走らなかったメンバーも強くて、例えば体調不良で控えに回った花尾(3)は、1年生から三大駅伝全てに出場して毎回区間上位を取ってる主力選手。今年の調子だけを見れば4区を走った鈴木芽吹に匹敵するんじゃないかな?

 同じく体調不良で出走を回避した佐藤(1)は、出雲区間賞&全日本区間2位と既に駅伝で実績を出しているスーパールーキー。

 3区で当日変更となった吉本(2)は、世田谷ハーフマラソンで3位にランクインした実力者で、1区6位の創価横山、3区9位の東洋小林、9区5位の法政中園といった他大学の主力選手に勝っている。

 5区で当日変更となった金子(3)は昨年5区を区間4位で走っていて、他大学なら山の一番手候補に名前が挙がるような選手。

 

 大体本来控え予定だった選手のレベルもおかしいんだよw

 佐藤の代わりに走った安原(3)は出雲で区間賞&全日本で区間4位で走ってる超主力級選手だし、花尾の代わりに走った赤星(3)は上尾ハーフで法政エースの内田&松永に勝ってるレギュラークラスの実力者。

 主力が欠場して代わりに走る選手が他大学の主力級の実力持ってるんだからそりゃ強いに決まってるよね(^^;;

 

 あとは怪我や体調不良、16人の枠争いに敗れエントリーすらされなかった面々も強くてw

 唐澤(3)は、元々田澤芽吹と共に3本柱に数えられてた選手で、昨年の箱根で1区2位(歴代6位のタイム)。白鳥(3)は前回、前々回と箱根を経験。赤津(3)は今大会10区2位の青柿とほとんど同じ力を持っている。

 

 この「控えに他チームの主力と同等の実力を持った選手がいる」これが本当強い。

 

 

 早すぎるけど、来季の区間はどうなるかなw

 

1区 唐澤

2区 芽吹

3区 篠原

4区 佐藤

5区 山川

6区 伊藤

7区 安原

8区 赤星

9区 花尾

10区 青柿

 

控え:赤津、白鳥、金子、吉本、帰山、亘理

 

 

 強くね?w

第99回箱根駅伝【往路】感想

 

当日エントリー変更

 

 まず驚いたのが専修大学。木村&高瀬のダブルエースが2人とも当日変更されるのは、飛車角落ちなんてもんじゃないくらい痛手だよね。何かしらのアクシデントがあったものと思われるが...去年の雪辱を期待していただけに残念だ...

 

 優勝候補では、駒澤が3区吉本を篠原に、5区金子を山川に。金子は去年いい走りしてるのでそのまま行くかと思ったが、全日本の走り見てると山川5区も見たかったので大いに期待!

 青山学院は4区黒田が太田に、5区若林が脇田に。若林は体調不良であることを原監督が明かしてたが、脇田も事前候補で名前挙がった選手なので期待したいな。

 中央は吉居兄が2区。聞くところによると去年の箱根が終わった段階から2区構想があったらしい。素人予想の私は昨年同様1区だの上りが苦手だから3区だの予想してたけど、全然違ってましたw

 

 推しの東海は水野に変え越を4区に。ちなみに東海は昨年も7区に登録された水野を当日変更で越に変えており、2年連続同じパターンに。2年連続もそうだけど、同級生の越に変えられたのが水野君相当悔しいだろうなぁ...来年は是非出走を!

 

その他、城西は期待のルーキー斎藤を2区に。明治は森下&尾崎の若手コンビを3&4区。早稲田は4区に佐藤。東京国際は怪物ヴィンセントを4区投入。順天堂は主力面が順当に出走。國學院は4本柱のうち中西以外の3人(平林、山本、伊地知)が往路に登録。

 この時点でもうワクワクが止まらない。出場選手全員頑張れ!!!

 

1区

 まず正直な感想が、おせぇ!

 序盤で関東学生連合の新田が飛び出した。ただ、飛び出したというよりは、新田は予定のペースを刻み、2位集団が牽制しまくった印象。

 2021年の1区もとんでもないスローペースからのスタートとなったが、それを思い起こさせるような展開だった。青学の目片や駒澤の円あたりが飛び出せばみんなついて行ったんだろうけど、オープン参加の関東学生連合だったから無理して着いてこうとはしなかったんだろうね。あと、初出場の選手が半分以上だったから飛び出すのが怖いのは正直あったかも。

 でも最終的には抜かれてしまったけど、新田君めっちゃカッコよかったな!

 

 区間賞は明治の富田おめでとう!集団から飛び出して、駒澤の円が秒差で食らいついたがそのまま逃げ切ったのはエースの意地を感じた。明治は1区で出遅れてそのまま試合終了の戦いがここ数年続いてたので、絶対俺が何とかしてやるという魂が凄かった。

 駒澤の円は8秒差の2位は100点満点でしょう!ほんと何でこの選手が今まで控えに甘んじてたのだろうと思うくらい強かった。

 東海の梶谷はちょっと苦しかったね(汗)でもポテンシャルは素晴らしい選手だから来年またここに戻ってリベンジ果たして欲しい!

 東洋の児玉も苦しかった...これで東洋は駅伝5大会連続1区二桁順位。今日はハイペースで押す展開ではなく牽制し合う展開だったので、児玉としては自分の得意な舞台に持ってけたかと思ってたが...

 

2区

 ここはなんと言っても駒澤田澤、青学近藤、中央吉居の箱根史に残る先頭争いでしょう!普段スポーツにはまるで興味のない妹も、このシーンだけはテレビに釘付けでしたw

 

 吉居の最後のスパートはいつ見てもえげつないし、23km近く走った後しかも終盤の上り坂を上った後にあのスピード出せるのは文句無しでエース!初めての2区で66分20秒は信じられない。

 近藤は過去田澤と何度も同じ区間を走りいつも後塵を拝して来たが、今回ついにタイムで田澤に勝利。本人は田澤の体調が万全ではないのを知っていたため控えめな自己評価をしてたが、66分24秒は普通にえぐいよw

 田澤は12月に新型コロナに感染し大会直前の大事な時期に調整が出来ず、無理矢理箱根に合わせたことがレース後に判明。それを言い訳にしなかったのもかっこいいし、そもそもそんな状態で66分34秒で走ってる時点で十分ヤバい。

 いやー本当に痺れた!

 

 東海は石原が初めての2区で67分7秒!表情は苦しそうだけど馬力で持ってく走り本当感動した(泣)

 法政の内田や國學院平林も67分台。本当各大学レベル上がってるよね!みんなカッコよかった!

 

3区

 中央の中野、全日本で出てこなくて調子悪いのかな?と思ってたけど、しっかり合わせてきて流石Wエースの一角。区間賞おめでとう!

 駒澤篠原は下級生とは思えない試合運びだねw間違いなくエースと呼ばれる選手になる!

 

 早稲田井川は14位スタートから5位まで順位を上げる魂の走り。多分本人は箱根にはあんまいい思い出は無いのかなと思うけど、最後にエースの走りが見られて本当感動した。鳴り物入りで入ってきて、「自分が走らなきゃ早稲田は負ける」みたいな場面でずっと走ってきた重圧は凄かったよね。ましてや伝統の早稲田ブランドで。近年の早稲田OBは、清水歓太や太田智樹みたいに実業団で一流→超一流の殻を破る選手が多いので、卒業後も期待!

 

 東海花岡は1年生ながら素晴らしい走り!彼に3区の目処が立ったことで松崎を7区に回せたと思う。明日の復路に期待大!

 東洋小林は上位争いどころかシード争いからも脱落しかけたチームを再び引き戻した。

 明治森下は1年生ながら区間4位と前評判な違わぬ走り。

 順天堂伊豫田&國學院山本は前を追い続ける難しい展開でさすがの走りだった!

 

4区

 駒澤鈴木芽吹と青学太田のデッドヒート、これも箱根史に残る戦いだ。

 

 太田は去年3区で従来の日本人最高記録を更新した選手。今年あんまレースに出てなくて心配したけど、11月の宮古ハーフマラソンで優勝してしっかり箱根にピーク合わせてきたのは流石!

 普通、序盤突っ込んだ選手は後半耐える展開になりがちなんだけど、彼は前半突っ込みながらも後半ロングスパートできるスパート力があって、本当ロードに適した選手だと思った。来年は是非2区で見たい選手。

 

 芽吹は怪我が続いて走り込みが出来ない時期がありながら、区間歴代5位の記録で走り抜いたのはそこ知れぬポテンシャルを感じた。一旦太田に抜かれたものの最後抜き返すところがやっぱ並大抵の選手じゃないし、単純な走力やスタミナだねでなく精神力がないとあの走りはできない。

 駅伝界では、「速さではなく強さを持った選手」が重宝されるとよく言われるが、彼は速さも強さも両方持った選手だ。

 今年の出雲で彼には散々感涙させられたけど、箱根も本当カッコよかった!

 

 中央の吉居駿恭は、1年生でいきなり芽吹&太田という超ド級の選手と競り合う展開になって大変なところはあったろうけど、61分台は普通に他の年なら区間賞取れるタイムだし、何よりこの2人と競り合った経験が絶対プラスになると思う。

 

 東京国際のヴィンセントは、もう意味が分からないw間違いなく箱根駅伝の歴史上最強のランナーだね。彼の記録(特に3区)は向こう20年くらい更新されないんじゃないだろうかw

 

5区

 駒澤の山川君!長野の星!めっちゃカッコよかった!

 後ろから追ってくる中央の阿部が下りが得意との評判で、解説席もみんな「下り勝負になれば阿部に分がある」と言ってたけど、本人のインタビュー聞くとむしろ下りでは引き離せると思っていた模様。念のため言うけど1年生だよこの選手!

 全日本のときも4区にエントリーされて、他の7区間の選手が精鋭揃いだったことから「駒澤に勝つなら4区山川のところで差を詰める」が他大学の戦略だったけど、その戦略を真っ向から潰す圧巻の区間賞。逆境になれば燃えるのだろうか。

 今回の彼の1:10:46って2020年の浦野雄平とほとんど同じタイム。平地も速いし、本当楽しみな選手!

 

 中央の阿部も、タイムでは山川より良い記録で走って堂々の2位ゴール!

 櫛部監督から「山の神ではなく妖精になれ」と言われていた城西の山本は区間新記録カッコよかった!ちゃんと妖精になれたね!笑

 順天堂四釜も従来の区間記録更新!

 

 青学の脇田は結果的には駒澤中央と離されたけど、若林のアクシデントで急遽走ることになって72分台で収められたのは素晴らしかった。もう1人の候補だった黒田は4区の偵察メンバーに使われた以上今大会は状態的に無理だったと思うので、彼にしか出来ない役割だったと思う。

 

復路展望(上位3校+推しの東海)

駒澤大学

 6区はルーキーの帰山が登録されててそのまま出走が濃厚だけど、当日変更で変わるなら小野かな?それとも佐藤?まさかの赤星?誰が出ても初出場だけど、大八木監督が6区の対策をしないわけがないのでそれなりには走ると思う。ただ百戦錬磨の若林を相手取るのは少し難しいかな(汗)

 7〜9区は出雲&全日本の優勝メンバーで、10区に入ってる青柿も昨年10区を経験し、かつ最近絶好調との噂だから先頭争いは確実に演じてるはず。個人的には8区予定の花尾に期待!

 

中央大学

 優勝を狙った中で往路は2位だったけど、どの区間も失敗はしてないんだよね。

 復路は経験豊富&区間賞候補の若林が6区にいきなり登場してきて、多分6区では中央がトップに立つと思う。7区を乗り切れば8区9区は去年の経験者が出てくるし、10区は復活した助川、更に補員で主力の千守やハーフ62分台の山平&田井野を残してるので、マジで逆転優勝あり得る!

 

青山学院大学

 6区予定の脇田を5区に使わざるを得なくなったことで、西川がそのまま走ることになるんだけど、58分30秒くらいではしっかりまとめてくると思う。

 7区に入った佐藤は区間賞候補の実力者。10区中倉はこの区間区間記録保持者。かつ補員に岸本&中村を残しており、ハーフに強い田中&西久保もいる。中村は昨年通り9区に入るとして、岸本が8区(佐藤の状態次第では7区)に入るオーダーが濃厚かな?

 中村が9区に入る前提なら9&10区は区間記録保持者コンビになるので、まだ全然優勝候補!

 

東海大学

 想定ではあと3分くらいは速くゴールしてる予定だったはずだけど、シードまで2分ちょっとの差なのでまだ全然行ける!

 特に6区と7区、9区は過去の大会で好走経験がある川上、松崎、竹村なので、8区と10区の粘りに期待。4年生の佐藤&宇留田が入ってて(というか東海は復路暫定エントリー全員4年生)、そのまま走っても強いと思うんだが、直近で調子がいい竹割や神薗も見てみたい!

 

 

【出場20校】箱根駅伝区間予想・記事リンク集

※大学名をクリックすると、その大学の区間予想のリンク先に飛べます。

 

シード校(前回順位順)

青山学院大学
順天堂大学
駒澤大学
東洋大学
東京国際大学
中央大学
創価大学
國學院大学
帝京大学
法政大学

 

予選会通過校(予選会順位順)

大東文化大学
明治大学
城西大学
早稲田大学
日本体育大学
立教大学
山梨学院大学
専修大学
東海大学
国士舘大学
 

【明治大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 数年前優勝候補に挙げられながら、シードを逃している大学。富田、小澤を中心とした4年生の充実に加え、下級生も個性派の選手が揃う。速さだけでなく強さを求め、シード奪還なるか。

 

【4年生】漆畑琉人、小澤大輝、加藤大誠、櫛田佳希、下條乃將、富田峻平

【3年生】児玉真輝、斎藤拓海、杉彩文海

【2年生】尾崎健斗、新谷紘ノ介、鈴木祐太

【1年生】吉川響、堀颯介、室田安寿、森下翔太

 

 

山本佑樹監督





区間予想

1区(21.3km):小澤大輝(4)

 序盤の出遅れが許されない1区にエースの1人小澤を投入予想。経験者の児玉やスピードある富田もあり得るか。とにかくこの3本柱の誰かになりそう。

 

2区(23.1km):児玉真輝(3)

 主軸に成長した3年生。経験のある1区も考えたが、成長度から本人の希望する2区に登場か。

 

3区(21.4km):富田峻平(4)

 スピード溢れる3本柱の1人。1区または2区も候補となっている。今年チームを引っ張ってきたエースなので、往路序盤のどこかでは出てくると思う。

 

4区(20.9km):櫛田佳希(4)

 ここも経験者の櫛田を予想。特にこの後5区予想の吉川、6区予想の堀とルーキーが続く予定なので、上級生でしっかり流れを掴みたいところ。

 

5区(20.8km):吉川響(1)

 期待の一年生。山本監督は既に5区吉川の出走を示唆しており、予定通り出てくるか。それにしても去年の東海・吉田響や東国・倉掛響など、名前が響の選手は5区を走りがちなのだろうか。

 

6区(20.8km):堀颯介(1)

 山区間を1年生で固める見込み。本人も6区出走に意気込んでいるようで、ここが良ければ4年間安泰だ。

 

7区(21.3km):森下翔太(1)

 昨年の高校駅伝1区区間賞の期待のルーキー。来季以降主要区間を担うべく、まずは7区あたりで箱根デビューさせるか。

 

8区(21.4km):尾崎健斗(2)

 こちらも高校時代から期待され、チームの主力となりつつある選手。本人も8区希望のと話がある。

 

9区(23.1km):新谷紘ノ介(2)

 予選会好走で一気に主力に名乗りを上げた選手。長い距離に強いところを活かし復路最長区間の9区を。

 

10区(23.0km):加藤大誠(4)

 ロードに強い加藤を10区予想。元々2区を67分台で走った経験がある選手で、去年の箱根予選会でチームトップの日本人2位などポテンシャルは高い。状態次第では2区や9区も候補。

 

個人的キーマン

吉川響(1)&堀颯介(1)

 山区間を担う予定の一年生コンビ。上級生から得た流れを活かせるか。

 

区間予想10人以外の注目選手

下條乃將(4)

 昨年の5区。今年は平地での出走が予想され、9区や10区が候補となっている。

 

杉彩文海(3)

 今年ハーフ&10,000で自己記録を更新。ハーフ63分台10,000m28分台は普通に主力レベルで、4区や7区あたりで出てくるかも。

 

室田安寿(1)

 5,000mを中心に自己記録を更新し続けるルーキー。短い距離が得意かと思いつつ箱根予選会でも二桁順位で走っており、スタミナも十分。復路区間で出番があるか。

【城西大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 予選会3位で本戦出場を決めた城西大学。大学初の留学生ランナーのキムタイや、激坂王で優勝した斉藤など1年生の突き上げがある一方で、3年生を中心に上級生も充実を見せ始めている。

 

【4年生】木村吉希、小島拓、藤井正斗

【3年生】中田侑希、野村颯斗、山中秀真、山本樹、山本唯翔

【2年生】久保出雄太、林晃耀、平林樹

【1年生】ヴィクター・キムタイ、大沼良太郎、斎藤将也、桜井優我、鈴木健

 

 

櫛部静二監督




区間予想

1区(21.3km):ヴィクター・キムタイ(1)

 斎藤とキムタイ、どちらを2区にしようか迷ったが、激坂王で圧倒的な登りの強さを見せた斎藤を2区に予想し、城西初の留学生ランナーキムタイを1区に。先手必勝で行けるだろうか。

 

2区(23.1km):斎藤将也(1)

 上の理由で斎藤を。1年生が続くが、実力的には上級生なので問題ないだろう。本人も2区を希望している。5区の山本が2区に来て、斎藤が5区のパターンもあり得る。

 

3区(21.4km):野村颯斗(3)

 予選会59位と上位で走った主力候補。突っ込んだ走りが出来るので、そういった走りが要求される往路3区を。

 

4区(20.9km):平林樹(2)

 予選会は79位、今年春の学生ハーフで63分台の記録を出している将来のエース候補。粘り強い走りが特徴で、その強みが活かせる4区に。

 

5区(20.8km):山本唯翔(3)

 城西大のエース。ルーキーイヤーに5区6位で走っており、今年は区間賞候補。斎藤が5区で山本が2区のパターンもあり得るが、選手の希望を考慮するならこの区間配置。

 

6区(20.8km):大沼良太郎(1)

 今季5,000で自己記録更新。下り区間に適性を見せるルーキー。大方の予想通り出走あるか。

 

7区(21.3km):山中秀真(3)

 10,000mで28分台の記録を持つ復路のキーマン。予選会は64分台の成績で長い距離にも対応してきた。

 

8区(21.4km):鈴木健真(1)

 11月の上尾ハーフで64分台を出し復路の主力に名乗りを上げたルーキー。本来7区が走りやすいかと思うが、山中との兼ね合いで8区に。

 

9区(23.1km):小島拓(4)

 今年の関東インカレハーフで自己記録の64分台、箱根予選会も引き続き64分台で走り、長い距離を淡々と走るのが得意な模様。是非復路のエース区間を。

 

10区(23.0km):山本樹(3)

 上尾ハーフで64分台と調子を上げている3年生。正直候補が多く分からない部分はあるが、直近の状態を見るなら。

 

個人的キーマン

斎藤翔也(1)

 仮想5区の激坂王で優勝、先日の日体大記録会で10,000m28分37秒とおよそ新人とは思えない快進撃を続ける選手。希望の2区でどこまで丈夫できるか。

 

区間予想10人以外の注目選手

中田侑希(3)

 予選会は200位台ながら、ここにきてトラックで自己記録を更新してきた。調子がよければ7区あたりで出番があるか。

 

藤井正斗(4)

 城西大学の主将。予選会は184位ながら、中田と同様先月トラックで自己記録を更新。アンカーを担うか⁉︎

 

林晃耀(2)

 上尾ハーフで63分台の記録を叩き出し、一気に出走候補に上がってきた2年生。出番があるなら復路か。

【早稲田大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 前回大会、10,000m27分トリオの中谷雄飛、太田直希、井川龍人を擁し上位候補と目されながら、まさかのシード落ちとなった早稲田大学。上武大を箱根に導いた早稲田OB花田監督が新たに就任し、巻き返しを図る。エース井川を中心に順当にエントリーされた。

 

【4年生】井川龍人、小指卓也、鈴木創士

【3年生】北村光、佐藤航希、菖蒲敦司、辻文哉

【2年生】石塚陽士、伊藤大志、伊福陽太、菅野雄太、諸冨湧

【1年生】須山向陽、間瀬田純平、宮岡凛太、山口智

 

花田勝彦監督





区間予想

1区(21.3km):石塚陽士(2)

 過去の大会ではゲームチェンジャー的な役割を担っていた石塚を1区に予想。個人的に彼の1区はなかなか良い予想だと思うのだが、どうだろう?去年も1区出遅れが響きシードを逃しており、駅伝の安定感抜群の石塚で無難に繋ぎたいところ。

 

2区(23.1km):井川龍人(4)

 1年次は3区、2年生以降は1区を務めてきたが、今年は満を持してエース区間の2区にくるか。10,000m27分台と実力は折り紙付きながら箱根ではその強みを発揮できない場面が多いが、今年はエースの自覚が強く芽生えたようで、目つきが違う。元々筆者は全日本7区5位で上りに強い伊藤の2区を予想していたが、彼の覚悟に賭けたい。

 

3区(21.4km):山口智規(1)

 スーパールーキーの山口を3区予想。全日本は4区で3位と既にチームの主力となっており、往路を十分任せられる存在。

 

4区(20.9km):鈴木創士(4)

 箱根で毎年安定した記録を残す駅伝男。彼が4区にいることの安心感は計り知れない。1〜3区も考えたが、山口の成長に伴い慣れ親しんだ4区を。2年前に区間3位で走っており、今年は区間賞候補。

 

5区(20.8km):伊藤大志(2)

 前回も5区出走。今年は全日本で7区5位と他校のエースと互角に渡り合い、完全に一皮剥けた。元々スピードは素晴らしいものを持っているが、スタミナが強化され鬼に金棒。今年の成長度から2区を一旦は予想したが、エース井川の覚悟に打たれ昨年と同じ5区を予想。

 

6区(20.8km):北村光(3)

 2年前に6区を58分台で走っている下りのスペシャリスト。前回は体調の問題で回避したが、走れば区間賞候補の選手である。メガネを掛けて山を駆け下る彼の走りをまた見たい。

 

7区(21.3km):間瀬田純平(1)

 期待のルーキー2人目。全日本1区に選ばれ、11位とまずまずの結果を残した。箱根は本人の希望も考慮し7区予想。

 

8区(21.4km):伊福陽太(2)

 先月の上尾ハーフで62分台とエース級のタイムを叩き出し、一気に出走候補に名乗りを上げた2年生。ロードタイプの彼には後半遊行寺坂が構える8区を予想。

 

9区(23.1km):佐藤航希(3)

 昨年9区を走り15位。しかし元々ハーフ62分台のポテンシャルがあり、今年は全日本で最長区間の8区を走り5位に入るなど、間違いなく復活している。今年は区間上位が狙える。

 

10区(23.0km):小指卓也(4)

 2年前に9区で区間4位を記録した4年生。昨年はコンディションが合わず出走は叶わなかったが、今年は無事エントリー。長い距離がいけることは2年前に証明しているので、今季は是非アンカーを。

 

個人的キーマン

井川龍人(4)

 10,000m27分台の記録を持ちながら、タイムほどの強さをここまでは見せられていない印象。一方、入学当初は彼と同等の扱いだった駒澤・田澤はぐんぐん力を付け、世界陸上の日本代表にまで登り詰めた。井川もポテンシャルは素晴らしいものを持っているだけに、最後の箱根で爆装が見たい。

 

区間予想10人以外の注目選手

菖蒲敦司(3)

 3km〜10kmの距離ではチーム内で屈指の強さを誇るスピードランナー。20kmのロードレースとなる箱根は彼の距離適正的に走らないかと思っていたが、エントリーしてきたということはどこかで出番があるのだろうか。三障の脚力&スピードが活かせる6区候補?

 

辻文哉(3)

 彼も入学時から期待されていたランナー。1年の全日本1区で6位と素晴らしいデビューを飾り箱根出走も期待されたが、出番はなかった。先月の上尾ハーフで63分台の自己ベストを更新し、8区あたりで出番があるかも。

 

諸冨湧(2)

 2年前に5区を走った選手(留年したため登録は2年生)。その時は区間19位と箱根の洗礼を浴びた。現状5区は伊藤が優勢だが、彼が2区に回ることがあれば再び5区でリベンジの機会があるかもしれない。何だかんだ今回もエントリーはしてきたし、1年生の頃から箱根&全日本の出走メンバーに選ばれている期待の選手である。

【大東文化大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 今年、高校駅伝の名門仙台育英を率いた真名子監督が就任し、箱根返り咲きを果たした名門校。チームの中心は大野、久保田、ワンジル、入濱と各学年に主力が散らばったバランスいいチームである。予選会は堂々の1位通過で、本戦ではシード権を狙う。

 

【4年生】大野陽人、金田龍心、木山凌、塩田祥悟、谷口辰煕

【3年生】菊地駿介、久保田徹、佐竹勇樹

【2年生】大谷章紘、小田恭平、佐々木真人、中澤優希、西川千青、ピーター・ワンジル

【1年生】入濱輝大、小野翔太郎

 

真名子圭監督




区間予想

1区(21.3km):大野陽人(4)

 全日本予選で組1位、箱根予選で20位とチームを牽引する4年生。前回大会は関東学生連合のメンバーとして8区を走っている。久保田とどっちにするか迷ったが、先陣を切る1区を。

 

2区(23.1km):久保田徹(3)

 全日本予選会組1位、箱根予選会でも24位と貢献した3年生エース。大野と逆も一考。

 

3区(21.4km):入濱輝大(1)

 1年生最速のルーキー。全日本は3区を走り12位。全日本の3区はエース区間と捉える指揮官も多く、そこを任されたのは期待の表れか。

 

4区(20.9km):ピーター・ワンジル(2)

 全日本1区で区間賞を獲得した2年生最速の選手。どうやら前半区間に彼を使わない的な噂があり、かといって復路に置くと彼が走る前に試合終了の可能性があるため、一番ありそうな4区を予想。

 

5区(20.8km):中澤優希(2)

 山候補としてかねてより噂されていた選手。順当にエントリーされたので、予定通り山にエントリーか。

 

6区(20.8km):佐竹勇樹(3)

 5,000mのスピードが魅力の3年生。ここもかねてより噂が立っていた区間

 

7区(21.3km):大谷章宏(2)

 箱根予選は121位ながら、全日本6区9位、11月の日体大記録会で自己ベストと調子を上げている選手。その好調さを買い7区を予想。

 

8区(21.4km):菊地駿介(3)

 全日本2区を走った中心選手。復路のエース区間9区もあり得るが、木山のコース適正を考えたときに彼が9区の方がいいかなと思い菊地を8区に。復路のキーマン。

 

9区(23.1km):木山凌(4)

 箱根予選会は65分を要したが、10,000mでは先月28分代を出し復調。9区は距離は長いが下り基調のコースでスピードランナーが意外と走るため、8区よりも9区がいいかもという判断。

 

10区(23.0km):谷口辰熙(4)

 全日本では7区に登場。全日本の7区といえば、ご存じ駒大の田澤や青学の近藤など各校のエースが集う長距離区間で、谷口が今年の主力とカウントされていることが伺える。長い距離が得意と見受けられるため、距離が長い10区を。

 

個人的キーマン

久保田徹(3)

 1区予想した大野はそこそこ走ることが想定され、後を受ける久保田が他校のエースとどこまで張り合えるかに注目したい。ここで波に乗れればシードが見えてくる。

 

区間予想10人以外の注目選手

金田龍心(4)

 この秋〜冬にかけてトラックで自己記録を連発している4年生。最近の調子をとるなら出走は大いにある。

 

塩田祥悟(4)

 山候補と目される4年生。彼もここ数ヶ月で10,000mの自己記録を更新し、力をつけている。

 

小野翔太郎(1)

 こちらも先月10,000mで自己記録を更新。まだ他のメンバーと比較すると走力差はあるが、復路であれば調子次第で出てくるかも。