【中央大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 主力である吉居兄弟や、エースに成長した中野(3)など主力選手が順当にエントリー。田井野や助川といった4年生もここにきて上り調子で、復路にも相当期待が持てそうなメンバーが揃っている。山登り&下りの特殊区間に経験者がいるのも強み。シードはほぼ間違いないか!?

 

【4年生】助川拓海、田井野悠介、千守倫央、中澤雄大、若林陽大

【3年生】大澤健人、中野翔太、湯浅仁、吉居大和

【2年生】阿部陽樹、東海林宏一、山平怜生

【1年生】佐藤宏亮、白川陽大、溜池一太、吉居駿恭

 

藤原正和監督






区間予想

1区(21.3km):千守倫央(4)

 区間記録保持者の吉居大和(3)ではなく、4年生の千守。正直ここは筆者の希望でもあるのだが、もう1度千守の1区を見てみたい。過去箱根は2度1区を走っているが、いずれも出遅れた。しかし、あの時の千守と今の千守は全然違う。出雲&全日本も前半区間で結果を出したので、その流れに乗って。当然ながら吉居の1区出走可能性は大いにある。

 

2区(23.1km):吉居駿恭(1)

 吉居兄弟の弟駿恭(しゅんすけ)。本来であれば中野に走ってほしいのだが、全日本を回避したことや直近の記録会等で駿恭が調子を上げていることから大抜擢。対抗馬は当然中野。あとは兄大和。

 

3区(21.4km):吉居大和(3)

 前回大会で15年間破られれていなかった1区の区間記録を更新したスーパーエース。出雲は1区で区間賞、全日本は持病の影響で出る予定は無かったのだが、直前で治ったため「やっぱ走ります」で急遽6区を走り区間新記録を叩き出した。スターターとしての実力は疑いようがないが、ゲームチェンジャーとしても魅力的なので、その良さが生かせそうな3区を予想。

 

4区(20.9km):中野翔太(3)

 10,000mの自己記録28:00を持つエース。本来は2区で予想していたのだが、全日本の回避&駿恭の充実ぶりを鑑みて、慣れ親しんだ4区を今年も予想。だけど、中央大学の理想の形は中野が2区だと思うので、中野4区というこの予想は是非外れて欲しい。

 

5区(20.8km):阿部陽樹(2)

 昨年5区を走り好走。出雲&全日本も走り、2年生にしてチームに欠かせない選手。藤原監督が「5区は阿部以外考えていない」と明言しており、怪我がない限りは阿部で間違いないだろう。

 

6区(20.8km):若林陽大(4)

 こちらも経験豊富な若林。箱根駅伝は過去3回6区を走り、58分台の記録を既に持っている。今年の区間賞候補であり、外す理由がない。

 

7区(21.3km):溜池一太(1)

 吉居と並ぶもう1人のスーパールーキー。出雲5区で区間2位と衝撃のデビュー。全日本は回避したが、その後の日体大記録会で自己記録の28:26:77を叩き出し絶好調である。復路7区を予想したが、往路4区あたりの出走も十分あり得る。その場合は吉居兄弟のどちらかが1区に回り、千守が7区を走るオーダーが想定される。

 

8区(21.4km):中澤雄大(4)

 前回8区で区間3位。7区の出遅れを完全に取り戻した走りが印象的だった。距離が長いほど強くなる選手で、前回の経験から今年も8区を。

 

9区(23.1km):湯浅仁(3)

 昨年は9区で区間3位の好走。後ろから追いかける駒大のキャプテン・山野が「中央バカ速い」と認めるほどの走力を見せつけた。彼も距離が長いほど強くなる選手。復路9区に彼がいるのは大きい。

 

10区(23.0km):山平怜生(2)

 こちらも中澤や湯浅と同様、距離が長くなるほど強くなる選手。マラソン元日本代表の藤原監督の教え子らしい選手である。全日本は2区で他校のエースに力負けしたが、復路10区ならいい走りができそう。4年生の田井野、助川も直前のハーフで62分台を叩き出し、10区出走候補。

 

個人的キーマン

中野翔太(3)

 今年の中央大学は、吉居大和は当然ながら、彼をエースに据えて戦略を立てることが多かった。本来であれば中野が2区を走る算段でトレーニングを積んでいた部分もあるだろう。ぜひ復調し、筆者の区間予想を覆し2区を走ってほしい。

 

区間予想10人以外の注目選手

助川拓海(4)

 下級生の頃から主力の1人に数えられながら、ここ1、2年は後輩に水をあけられ。しかしながら先日の上尾ハーフで62分台の記録を叩き出し、出走メンバー10人の枠を争うサバイバルに満を持して参戦してきた。復路での出走があるか。

 

田井野悠介(4)

 こちらも助川と同様、先月の上尾ハーフで62分台の記録を出した4年生。彼の場合は、下級生の頃に主力と扱われていた助川と違い、4年間かけて這い上がってきた選手である。その精神力に期待し10区での初登場があるか。

 

東海林宏一(2)

 全日本は6区にエントリーされていたが、当日変更で吉居大和に交代した。藤原監督は前日まで吉居を走らせる予定は無かったそうなので、東海林の立場で言えば目の前で出走が叶わなかった。箱根は復路7区あたりで出てくる可能性もある。

【東京国際大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 出場6回の新興校ながらシードの常連となりつつある注目のチーム。歴代最強留学生のヴィンセント(4)を擁し、箱根に毎年旋風を巻き起こしている。駅伝経験者では佐藤榛紀(2)や倉掛響(2)、今年急成長の牛誠偉(2)が外れたが、今期コンディション不良で苦しんでいた主力の1人山谷(4)がエントリーされ、往路優勝が射程圏内に入った。

 

【4年生】イエゴン・ヴィンセント、丹所健、堀畑佳吾、宗像聖、山谷昌也、ルカ・ムセンビ

【3年生】川端拳史、林優策、村松敬哲

【2年生】木村海斗、楠木悠人、白井勇佑、冨永昌輝、山岸柊斗、吉住颯

【1年生】川内琉生

 

大志田秀次監督





区間予想

1区(21.3km):山谷昌也(4)

 今年は怪我等で本来の走りが出来ず、出雲&全日本も出場回避したが、やはり東京国際が上位に進出するためには彼がここを走らないといけないと思う。既に8割くらいの状態には戻っているそうなので、箱根には合わせてくるとして1区に。山谷が無理なら冨永が第一候補。

 

2区(23.1km):丹所健(4)

 最強留学生のヴィンセントが過去2大会走っているが、今年は丹所が2区出走に非常に強いこだわりを見せている。今年はヴィンセントが出雲&全日本を回避したことでエースの自覚がより芽生えたことや、地元を走るコースということもあるだろうか。大志田監督も、調子が極端に落ちない限りは丹所を2区に使うことを明言している。

 

3区(21.4km):冨永昌輝(2)

 今年の成長株。山谷が不在の1区を出雲&全日本と担った。序盤区間の登場が多く、また出雲で見せた突っ込んだ走りから3区で是非見てみたい。あれ、冨永が3区なら、あの人は...?

 

4区(20.9km):イエゴン・ヴィンセント(4)

 噂の「あの人」。実力的にはどう考えても2区や3区を走る人材なのだが、区間配置を結構言っちゃう大志田監督が「2~4区を走らせる」と4区を含めてたのが非常に気になる。過去3大会、東京国際は3区終了時点でいい位置につけながら4区で交わされる展開が続いており、4区に重きを置くならあり得る采配。ついでに2~4区の区間記録をヴィンセントで独占しちゃおう大作戦か。

 

5区(20.8km):楠木悠人(2)

 仮想5区こと激坂王を走った楠木を予想。昨年は倉掛響が走ったが、今回はエントリーから外れている。もう1人、川端拳史(3)も5区候補の1人である。

 

6区(20.8km):林優策(3)

 過去2回6区を走り、60分を切るタイムを持っている林予想。ここは経験値的なものをとっても林で固いのではないだろうか。

 

7区(21.3km):白井勇佑(2)

 往路3区と迷った挙句7区に予想。個人的に白井は序盤区間よりも後半区間で単独走のほうが持ち味が発揮できる選手だと考えている。出雲や全日本は過去に走っているが、箱根は初めてなので比較的走りやすい7区を。

 

8区(21.4km):村松敬哲(3)

 昨年の箱根も8区を走り区間6位。後半に待ち構える遊行寺坂も攻略して見せた村松を、前回大会に引き続き8区予想。9区10区は他に候補選手がいることからも、変える必要はないのかなと。

 

9区(23.1km):堀畑佳吾(4)

 駅伝経験豊富な4年生の堀畑を9区予想。順位を決定づける終盤のタフな2区間は上級生に任せそうな気がする。このあと10区で予想している宗像と逆配置もあり得るかも。

 

10区(23.0km):宗像聖(4)

 東京国際大を束ねるキャプテン。9区堀畑と逆もあり得るのだが、宗像をアンカーにした理由は「キャプテンだから」。しかも彼は3年生の頃からその重役を担っている。最後に気持ちよくゴールテープを切ってほしいという願望も込めて。

 

個人的キーマン

山谷昌也(4)

 この選手の状態がどれだけ戻っているかにより、1区山谷で行くのか、それとも冨永でいくのか戦略が大きく変わってくる。また。他大学の戦略も変わってくると思う。

 

区間予想10人以外の注目選手

川端拳史(3)

 もう1人の5区候補。楠木は激坂王を走っているが、川端には出雲&全日本の出走経験がある。また5区は山登りといいつつ、最初3kmは平地、山を登り切った後は下り坂を走ることから、単純に上るだけではない平地&下りの走力も必要。その点は川端に分があり、彼の5区出走も全然ある。

 

木村海斗(2)

 ハーフ63分台の記録を持つ2年生。"公認記録"という点で見れば日本人選手最速のハーフのタイムを持っている。復路区間で出走あるかも。

 

ルカ・ムセンビ(4)

 同学年にヴィンセントという規格外の選手がいるためあまり駅伝の出番は無いが、ハーフ62分台と素晴らしい記録を持っている。実は5区を走りたがっているという話があり、ヴィンセントの調子次第では山を登るルカが見られるかも。

【帝京大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 遠藤大地、中村風馬、細谷翔馬、橋本尚人といった実力者が卒業し、チームの転換期にある帝京大学。出雲では不出場となったエースの西脇(3)、小野(3)、北野(4)らが順当にエントリーされる中、出雲でエース区間の3区を走った福島翔太(2)がエントリーから外れた。しかしながら「学生駅伝は4年生が主役」の信念を持つ中野監督の育成手腕なのか、ここにきて4年生が軒並みレベルアップ。今年は厳しいという意見が多い中で、何かやってくれそうな様相を呈している。

 

【4年生】新井大貴、北野開平、山田一輝、吉岡尚紀

【3年生】大辻頌悟、小野隆一朗、末次海斗、西脇翔太、日高拓夢

【2年生】岩本拓真、小林大晟、福田翔、山中博生

【1年生】尾崎仁哉、柴戸遼太、島田晃希

 

中野孝行監督







区間予想

1区(21.3km):小野隆一朗(3)

 小野は1年生の頃からあらゆる大会で1区を走り続けている。序盤は結果が出ない試合も多かったが、それでも中野監督は小野を1区に起用し続け、前回の箱根は61分台の好記録で区間9位。ハーフの記録も62分台に伸ばし、立派な主力選手に成長した。本人も1区に強いこだわりを持っているようで、何か起きない限りは小野が走りそう。

 

2区(23.1km):西脇翔太(3)

 3月の学生ハーフで1:02:25の好記録をマークし、一躍チームのエースに躍り出た選手。本人も2区を希望しており、予想通りの出走となるか。もう一人、急成長の小林も候補。

 

3区(21.4km):北野開平(3)

 前回は山下りの6区を走ったが、今年は平地のタイムも良く。往路の中では下り基調の3区を予想。小林が2区なら西脇3区もあり得る。

 

4区(20.9km):小林大晟(2)

 今季急成長の若手選手。本人の希望は2区ということだが、西脇の2区を予想したため往路で重要な繋ぎ区間となる4区を予想。小林2区の場合は、西脇が3区で北野が4区のパターンもある。

 

5区(20.8km):新井大貴(4)

 4年生の新井を予想。前回大会まではこの区間は2年連続区間賞の細谷が担っており、新井は細谷のサブ的存在だった。彼が卒業し、満を持して5区に出てくるか。

 

6区(20.8km):山田一輝(4)

 こちらも4年生の山田。過去に6区を走りたいという記事を見た記憶がある。ハーフのタイムも63分台と上がっておりスタミナも十分。「学生駅伝は4年生が主役」という中野監督の教えを体現してくれそう。

 

7区(21.3km):柴戸遼太(1)

 帝京が得意とする復路に1年生の柴戸を予想。11月の関東学生記録会で組2位になるなど調子は上り調子で、復路区間の中では比較的走りやすい7区でデビューあるか。同じ1年生の尾崎や島田も力を付けており、彼らが7区に入る可能性もある。

 

8区(21.4km):福田翔(2)

 出雲出走メンバーの福田を8区予想。柴戸と並び下級生で7&8区を。ハーフの記録も63分台を持っており、上級生になったら9区あたりを走らせたい人材。

 

9区(23.1km):末次海斗(3)

 ハーフ63分台の記録を持つ3年生。長距離に適した走りをしている点や、中野監督は上級生を復路の重要区間に置く傾向があると考えているため3年生の末次を9区予想。

 

10区(23.0km):吉岡尚紀(4)

 これは完全に主観だが、中野監督の区間配置の傾向で、同じ力を持った4年生と下級生がいた場合、4年生のほうを10区に起用する印象がある。2020年大会の吉野のように、4年生でとんでもない爆走を見せてくれるかもしれない。それだけ帝京の4年生には期待を抱かずにはいられない。

 

個人的キーマン

山田一輝(4)

 帝京はここ2年、往路は素晴らしい順位を記録しながら復路スタートの6区で失速し、優勝戦線から脱落する試合が続いている(最も、2年前の三原はレース中のアクシデントなので仕方がないところはあるのだが...むしろ骨に異常をきたしながら20.8kmを走り切りタスキを繋いだのが信じられない)。とはいえ6区で失速している事実はあるので、3年連続同じ轍は踏まないところを見せたい。

 

区間予想10人以外の注目選手

岩本拓真(2)

 5,000mを中心に活躍しているスピードランナー。11月の上尾ハーフで63分台の記録を出し、長い距離にも対応できることを証明した。箱根の中ではスピードが生かせる7区あたりで出番があるかも。

 

山中博生(2)

 出雲5区出走の2年生。出雲は区間11位と納得の走りでは無かっただろうが、駅伝経験を積めたのが大きいのでは。復路区間の7区8区あたりで出走があり得る。

 

尾崎仁哉(1)

 ハーフで63分台の記録を持つルーキー。ロードに対する適性はルーキーの中では高いものがあり、復路区間のどこかで出走があるかも。

【法政大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 前回大会、10区で東海大学を逆転し、滑り込みでシード権を獲得した古豪。昨年1区を走った内田(4)がエースに成長し、松永(3)や宮岡(2)など今年急成長の選手が多く揃っている。特殊区間である山の経験者がいるのも心強い。経験者の稲毛が外れたのは痛いが、総合5位を目標にしているとのことだが、普通に可能性はあると思う。

 

【4年生】内田隼太、扇育、川上有生、中園慎太朗、松本康汰、山本恭澄

【3年生】高須賀大勢、細迫海気、松永伶、宗像直輝

【2年生】上仮屋雄太、小泉樹、高橋一颯、武田和馬、宮岡幸大

【1年生】清水郁杜

 

坪田智夫監督



区間予想

1区(21.3km):松永伶(3)

 出遅れが許されない1区に今年急成長の松永を。5月の関東インカレ5,000mにて、順天堂三浦や中央中野、明治富田ら実力者が揃う中で勇気のスパート。全国的には無名の存在だった松永の飛び出しは会場を大きく沸かせた。エース候補の小泉も考えたが、先月の上尾ハーフで62分台と好走した勢いを買い松永予想。

 

2区(23.1km):内田隼太(4)

 箱根駅伝では1区を走り好走した経験があるが、エースに成長した今年は満を持して2区に登場が濃厚。昨年2区で法政大学記録を更新した鎌田の記録が第一目標になるか。出雲の使われ方を見ても2区で間違いなさそう。

 

3区(21.4km):小泉樹(1)

 昨年、1年生ながら3区を走った将来のエース候補。鎌田、内田などチームのエースを過去1区に起用してきた坪田監督の区間配置傾向から小泉1区も予想したが、現在の調子を見れば松永が上と見て今回は前回同様3区予想。出雲の走りから風にも強そうなので、湘南の風を受ける3区に相性がいいような気もするし。その他の候補としては、スピードが魅力で過去3区を走った経験がある松本あたり。

 

4区(20.9km):扇育(4)

 坪田監督が「今年の成長株」と評する4年生。出雲は4区で区間4位と、駅伝初出場ながら上々の走りを見せた。4区は繋ぎの区間と言われながら、近年往路の順位を大きく左右する重要な区間となりつつある。4年生にしっかり繋いで欲しいところ。4年生の中園や、今年急成長の宮岡も候補。

 

5区(20.8km):細迫海気(3)

 昨年も5区出走。前回は区間17位と苦しい走りとなったが、坪田監督のコメントを見ると恐らく今年も5区に出てくるような気が。今年の法政大は主力にスピードランナーが多い印象で5区候補がなかなか見当たらず、経験の利を信頼してくるか。

 

6区(20.8km):武田和馬(2)

 昨年1年生ながら6区58:40の区間2位を獲得。正直変える必要が無いと言い切れるほど、出走は固いと考える。何かない限りは武田で間違いないと思うが、怪我というアクシデントがあった場合の候補としてスピードのある松本、宗像、突然エントリーに入ってきた高橋が考えられるか。

 

7区(21.3km):松本康汰(4)

 スピードがあり、今年の出雲も走っている4年生。往路1区や3区などの出走も考えられるが、他の選手を予想したため復路でスピードが生かせる7区を予想。小泉の調子次第では入れ替わる可能性があるかも。

 

8区(21.4km):宮岡幸大(2)

 ハーフ62分台と急成長の2年生。11月の上尾ハーフで自己記録を更新していることから箱根に向けて調整もしっかり出来ていると見受けられ、復路区間ではタフな8区を任せたい。4区の扇と逆配置もあるか?

 

9区(23.1km):中園慎太朗(4)

 1年生から3大会連続で箱根駅伝出場中の経験豊富な4年生。2年史の頃に10区を走った経験があり、下級生の頃から長い距離に対する期待がされていた。1年2年の頃は共に区間2桁に沈んでいるが、昨年は7区で区間8位と成長を見せた。今年はMARCH対抗戦をはじめ各レースで好走しているので、復路のエース区間を。

 

10区(23.0km):川上有生(3)

 前回10区を走り、前を走る東海大を抜きシード権獲得に大きく貢献した選手。東海大の吉富と競ったシーンで、坪田監督からの「お前の練習量で負けるはずないぞ」の掛け声は涙不可避の名シーンである。吉富にアクシデントがあったとはいえ逆転した経験は10区を走るにあたり良い印象を持っているはず。

 

個人的キーマン

細迫海気(3)

 山登り5区の第一候補ではあるのでは、前回大会は17位と苦しい走りだった。坪田監督の発言をくみ取れば今年も5区に出てくると思われる。昨年失速しつつ今年も出るのはある程度の手ごたえを感じていることの現れだと思うので、1年でどれだけの成長を見せてくれるのか期待したい。

 

区間予想10人以外の注目選手

高須賀大勢(3)

 11月の世田谷ハーフとMARCH対抗戦で自己ベストを更新し、エントリー入りを果たした3年生。現在の調子を見れば上向きで、状態次第では復路区間のどこかに出てくるか。

 

宗像直樹(3)

 10,000m28分台、ハーフ64分台の記録を持つ成長株。この選手も高須賀と同様、11月の世田谷ハーフ&MARCH対抗戦で自己記録を出していることから、調子は絶好調である。高須賀らと共に復路区間(7区、8区あたり?)を争うことになるか。

 

清水郁杜(1)

 1年生で唯一エントリーされた選手。この選手も、高須賀、宗像と同じく先月の世田谷ハーフで64分台の自己記録を更新した。走るとしたらやはり復路になるか。

【順天堂大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 学生オリンピアンの三浦(3)や経験豊富な西澤(4)、伊豫田(4)、野村(4)、四釜(4)、石井(3)など、長門監督が言う「走るべき選手」が順当にエントリー。今年絶好調の海老澤(2)や成長著しい油谷(2)なども順当にエントリーされている。長門監督のこれまでの発言から、往路に主力を惜しみなくつぎ込んで、復路で逃げ切る戦略が想定される。

 

【4年生】伊豫田達弥、四釜峻祐、平駿介、西澤侑真、野村勇作、堀内郁哉

【3年生】石井一希、内田征治、藤原優希、三浦龍司

【2年生】浅井皓貴、油谷航亮、海老澤憲伸、神谷春輝、服部壮馬

【1年生】村尾雄己

 

長門俊介監督

 

区間予想

1区(21.3km):三浦龍司(3)

 東京五輪の3,000mSCで日本人初の7位入賞を果たした学生オリンピアン。昨年は野村の調子が上がらなかったことから2区を担うことになったが、集団走で粘り最後のスパートで抜け出す試合運びが得意な三浦はやはり1区向きの選手である。その他の候補は昨年1区の平がいるが、まあ三浦1区だろう。

 

2区(23.1km):野村勇作(4)

 2年時に2区の出走経験がある中心選手。昨年も2区出走予定だったそうだが、調子が上がらず復路に回り、代わりに三浦が2区を走った。長門監督は、野村が本来の調子なら彼を2区に走らせたい方針があるようで、ここまでいい感じに来ているので多分野村で来るのかなと。その他の候補は三浦、伊豫田、四釜など。

 

3区(21.4km):伊豫田達弥(4)

 各駅伝で主要区間を担う順大の中心選手。関東インカレ10,000mの王者。前回箱根も3区を走り、区間3位の爆走で出遅れていたチームを再び上位争い圏内に押し戻した。今年の出雲や全日本の使われ方を見ると2区もありそうだが、野村の計算が立つなら昨年同様伊豫田は3区だと思う。伊豫田2区で野村3区の場合もあるかも。

 

4区(20.9km):石井一希(3)

 1年次から三大駅伝を走っている主力選手の1人。4区は既に2回走り前回大会は区間2位を獲得するなどコース適性もある。長門監督は経験者を惜しみなくつぎ込む方針を掲げているようなので、ここも何かない限りは石井だろう。

 

5区(20.8km):四釜峻祐(4)

 ロードに強い適性を誇る選手。出雲&全日本は共にアンカー区間の6区、8区を走り好走。前回の箱根は5区を走り区間5位と上々の走りを見せている。しかも前回の箱根は状態としては万全では無かったという。今年は区間新記録の更新も狙える。2区に推す声も一定数あるが、多分5区だと思う。

 

6区(20.8km):油谷航亮(2)

 元々1,500mのスピードを持っており、スピードが要求される6区に向いている選手。今年はハーフマラソンでも63分台の記録を出し、長い距離を走れるスタミナを付けた。この後7区に予想している平と入れ替わる可能性もあるが、多分出走の10人には入ってくるか。その他候補は前述の平、服部ら。

 

7区(21.3km):平駿介(4)

 前回大会は箱根1区出走。その他出雲や全日本の出走経験もある選手。スピードが魅力の選手で、6区に出走してくる可能性もある(その場合は油谷が7区予想)。

 

8区(21.4km):海老澤憲伸(2)

 今年ハーフマラソンで62分台の記録をマークしている成長株。前回大会はこの区間で津田が区間賞を獲得し、総合2位の大きな原動力となった。後半にのぼりがあるタフなコースなので、ハーフの距離に強い海老澤を抜擢したい。その他の候補は浅井、内田あたりもあり得るか。

 

9区(23.1km):西澤侑真(4)

 個性派ぞろいの順天堂をまとめるキャプテン。今年は全日本6区で従来の区間新記録を上回る走りを見せた。距離が長くタフな走りが要求される復路のエース区間なので、成長したキャプテンに託したいところ。

 

10区(23.0km):浅井皓貴(2)

 ハーフマラソンの公認記録1:02:13は、チームの主力・伊豫田達也の1:02:11に迫る素晴らしいタイムを持っている2年生。長い距離になればなるほど強くなる選手なので、23kmと距離が長い10kmを予想。浅井が8区で海老澤が10区のパターンもあるか。

 

個人的キーマン

三浦龍司(3)

 箱根駅伝ファンの間では最早"お正月の風物詩"となりつつある、「順天堂大学の1区出遅れ」。あまりにも出遅れが多いため、2018年大会で準エースの栃木渡を起用したものの区間10位と、呪われているとしか思えないほど1区に弱い。昨年は平駿介が走り区間18位、2年前は三浦龍司が10位、3年前は原田が18位と直近3年でいずれも出遅れている。今年は三浦が1年生の時以来2年ぶりの1区出走が濃厚。序盤から流れを掴みたい。

 

区間予想10人以外の注目選手

内田征治(2)

 ハーフで62分台の記録を持つ2年生ランナー。出雲&全日本はエントリーメンバーには入りながらも当日変更で出場を逃している。ハーフの距離は強い選手なので、復路区間のどこかで出走があるか。

 

服部壮馬(2)

 3,000mSCでは既に日本学生トップクラスの実力を持つ選手、順天堂大の3,000mSC選手と言えば、三浦龍司や、現在富士通に所属する塩尻和也などオリンピアン揃いであり、服部もその系譜を踏んでいる。昨年は6区で出走が予想されていた。牧瀬、清水といった6区経験者が卒業し経験者不在の区間で、正直誰が走るか分からない。

 

村尾雄己(1)

 1年生で唯一エントリーされた選手。我らが長野県の佐久長聖高校の出身。11月の日体大記録会で10,000で組2着に入り(29:15:36)箱根エントリーを勝ち取った。出走があるとすれば7区8区あたりだろうか。

【青山学院大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 前回大会を大会新記録で制した青山学院大学。昨年の優勝メンバーから飯田、高橋が抜け、1区を担った志貴(3)も不調でメンバー外となった。エースの近藤(4)や"駅伝男"岸本(4)など、エントリー16人中9人が4年生という充実の布陣。下級生で期待されていた鶴川(2)や野村(2)などが怪我の影響or不調で外れたものの、その他の主力は予定どおりエントリーできている印象。

 

【4年生】岸本大紀、近藤幸太郎、中倉啓敦、中村唯翔、西川魁星、西久保遼、目片将大、横田俊吾、脇田幸太朗

【3年生】佐藤一世

【2年生】太田蒼生、田中悠登、若林宏樹

【1年生】荒巻朋熙、黒田朝日、塩出翔太

 

原晋監督

 

区間予想

1区(21.3km):目片将大(4)

 出雲駅伝1区3位。全日本でも1区を走り、いきなり飛び出し集団をけん引。最後は大東文化のワンジルに交わされたものの2位でタスキをつなぎ、1区の役割を果たした。元々5~10kmの距離に強いスピードランナーの印象があったが、春先ハーフマラソンで62分台の記録を出し長い距離も行けるところを見せた。その他候補は岸本、佐藤、近藤あたり?

 

2区(23.1km):近藤幸太郎(4)

 5,000mと10,000mで青学記録を持っている青学史上最速のランナー。昨年の全日本以降、駒澤のエース田澤廉と同区間を走り続け、田澤に迫るタイムで食らいついている。今年の出雲&全日本でもエース区間を走っており、何かない限りは近藤で間違いないかと。1区を重く見るなら、近藤を1区に配置し3年前2区で爆走した岸本を配置する戦略もあるか。

 

3区(21.4km):岸本大紀(4)

 駅伝において出る大会でことごとく好走する"駅伝男"。前回大会は怪我明けということもあり復路7区に回り区間賞を獲得したが、元々エース区間の2区で爆走した選手。今年は往路に配置いてくるか。前回大会で爆走した太田の状態次第では太田3区、岸本4区になるかも。ちなみに太田は今年余り情報が無かったが、先月の宮古ハーフマラソンで63分台で優勝するなど復調気味。

 

4区(20.9km):佐藤一世(3)

 唯一の3年生エントリーとなった、岸本に並ぶ駅伝男。前回は怪我明けということで復路8区に回ったが、本来往路を走れる実力がある(あれ、岸本のところでも似たようなことを言った気が...笑)。太田が前回大会の状態まで戻ってるなら太田3区、岸本4区で佐藤は昨年同様8区を担う可能性も。その他横田あたりも候補。

 

5区(20.8km):若林宏樹(2)

 前回大会、1年生ながら5区に登場し70分台の記録を叩き出した"若の神"。原監督は5区候補として若林、脇田、黒田の名前を挙げており、この中の誰かになることが濃厚。昨年と同じ調子なら若林が一歩リードか。

 

6区(20.8km):西川魁星(4)

 4年生の西川を6区予想。1,500mのスピードがあり、かつ4年生で初めての箱根となれば2020年に6区で好走したOBの谷野と印象が被る。なお原監督は6区候補として、5区でも名前が挙がった若林、脇田の名前を挙げている。

 

7区(21.3km):横田俊吾(4)

 昨年の出雲6区で初登場。今年も出雲&全日本に出場し、主力メンバーとして大いに活躍した。追う展開、追われる展開どちらにも対応できる選手で、終盤の粘り強さはチーム随一である。"よこたっきゅう"と呼ばれる、卓球のスマッシュのような独特の腕振りにも注目だ。その他候補は太田の調子次第で岸本、あるいはハーフに強い田中、西久保。

 

8区(21.4km):黒田朝日(1)

 1年生を誰か1人は出してくると思い、上りに強い黒田を8区に予想。MARCH対抗戦の10,000mで自己記録更新など調子も絶好調。その他、世田谷ハーフで2位(日本人1位)の田中、西久保、太田3区なら佐藤も候補。

 

9区(23.1km):中村唯翔(4)

 前回大会で、中央学院大の篠藤淳が保持していた区間記録を14年ぶりに更新した選手。箱根駅伝の歴史上、初めて9区で67分台を出した9区のスペシャリストである。往路メンバーも強力な布陣が揃っており、何かない限りは今年も彼が9区に出てくるのでは。

 

10区(23.0km):中倉啓敦(4)

 前回大会で10区の区間記録を更新した10区のスペシャリスト。既に2回10区を走っており、コースに対する理解度や経験値も豊富。こちらも9区の中村と同様、箱根の歴史上唯一10区で67分台の記録を持っている。何かない限りは彼で間違いないでしょう。

 

個人的キーマン

目片将大(4)

 昨年の優勝メンバーが7名残る中で、走れば箱根駅伝は初出場となる4年生。その他の出走予想メンバーは経験があり、ある程度走ることが予想されるので、箱根未経験の目片がどのような走りを見せてくれるのか注目したい。

 

区間予想10人以外の注目選手

太田蒼生(2)

 昨年の箱根は3区に出場し、1年生ながらチームをトップに押し上げる素晴らしい走り。特に東京国際大学のエース丹所に一旦追いつかれたものの、丹所のペースを借りる形で後ろに付き、最後に突き放した老獪な走りはおよそ1年生とは思えない恐ろしさを感じた。原監督が「1年生の時点での実力なら岸本より上」と評した理由がよく分かる。今年はあまりレースに出ておらず不透明なところがあったが、宮古ハーフで優勝など大分調子を戻しているようなので出走してくるかも。

 

西久保遼(4)

 ハーフマラソンで62分台、関東インカレのハーフでも昨年は優勝、今年は3位と毎回のように好成績を叩き出しており、正直なぜ今まで学生駅伝に出たことがないのか分からない実力者(一応昨年の全日本6区に出走予定だったようだが、体調不良で回避したとの噂)。最初で最後の出走はあるのか!?

 

田中悠登(2)

 世田谷ハーフで2年連続日本人1位を獲得している2年生。箱根は20km近い距離を走るロードレースなので、田中にとっては最も得意とする距離である。出雲は5区6位と、彼の期待値から言えばやや物足りない結果。その後全日本には出ていないことから泣く泣く予想から外したが、前述のとおり箱根は本来彼の得意とする距離なので、復路8区あたりに出てくる可能性がある。

【國學院大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 出雲&全日本で共に2位の國學院大學。前田監督が「4本柱」と称する中西(4)、伊地知(3)、平林(2)、山本(2)が順当にエントリーされ、全日本5区で区間賞を獲得した期待のルーキー青木(1)も入った。山下りで実績がある島崎(4)が6区に控え、特殊区間の対策も万全。復路候補には坂本(4)や藤本(4)、鶴(2)などハーフに強い選手が多いのも特徴で、波に乗れば優勝も全然射程圏内。

 

【4年生】川崎康生、坂本健吾、島崎慎愛、中西大翔、藤本竜

【3年生】伊地知賢造、瀬尾秀介

【2年生】木村文哉、佐藤快成、鶴元太、平林清澄、山本歩

【1年生】青木瑠郁、上原琉翔、嘉数純平、高山豪起

 

前田康弘監督

 

区間予想

1区(21.3km):山本歩夢(2)

 ハーフマラソンで日本人学生歴代2位の記録を持つ4本柱の1人。昨年の箱根は3区で区間5位と上々のでデビューを飾り、今年の全日本でも2区で10人抜きとゲームチェンジャーの役割を果たした。今年は流れを作る1区か。その他の候補は青木あたりか。

 

2区(23.1km):平林清澄(2)

 ルーキーイヤーから主要区間を任される國學院大學のエース。前回箱根は9区で1時間8分台と衝撃の箱根デビュー。序盤から強気に押していけるメンタルの強さも2区向きである。平林を第一候補としたが、昨年走った伊地知が2区、平林が5区のパターンもあり得る。その他、中西が2区を走るケースも状況によってはあり得るか。

 

3区(21.4km):青木瑠郁(1)

 期待のルーキー青木を3区に予想。1区予想の山本が3区で青木が1区のパターンもあり得るが、今年も引き続き1区の高速化が予想されるため、出遅れが許されない1区に重きを置くだろうという判断。その他の候補では2区に中西が来た時に平林あるいは伊地知が走るかもしれない。

 

4区(20.9km):中西大翔(4)

 4本柱の1人。ルーキーイヤーから4区を走り好走している。4区は彼の庭のような区間で安心感をもって任せられる。本来2区を走れる実力があるのだが、彼をここに置ける選手層の厚さが光る。その他の候補は青木、伊地知、ワンチャン藤本もあるか。

 

5区(20.8km):伊地知賢造(3)

 自らを"ハーフマラソンの大将"と自称する4本柱の1人。出雲&全日本とアンカー区間を走りいずれも好走している。チームのためならどの区間でも走ると豪語しており、かつ終盤に上り坂が控える全日本8区を攻略していることから5区の上り坂も問題ないだろう。一部では平林を推す声もあり、その場合は昨年走った2区を担うことになる。

 

6区(20.8km):島崎慎愛(4)

 1年生の頃から6区を走り好走している下りのスペシャリスト。前回大会は1区を走るのではとも言われていたが、今年は6区に照準を合わせているようで、大方の予想通り6区出走が予想される。昨年走った原がメンバーを外れたことからも、島崎6区は既定路線か。

 

7区(21.3km):藤本竜(4)

 出雲&全日本では繋ぎの区間に出走し、無難な走りでしっかり役割を果たした4年生。こういった繋ぎ区間を無難に走れる選手は計算が立てやすく、監督としても助かる存在なのではないでろうか。同様の役割が期待できる7区を。その他の候補は鶴、坂本、1年生の上原あたりもあるか。

 

8区(21.4km):高山豪起(1)

 1年生ながらハーフ62分台の記録を叩き出し、一躍主力に名乗りを上げたルーキー。前田監督の話では4本柱を惜しみなく往路につぎ込む方針なので、今年は復路区間のどこかを担うことが濃厚。元々5区候補にも挙げられていた選手で、復路の中では登り基調の8区が適任だと考える。その他の候補は坂本、鶴ら。

 

9区(23.1km):鶴元太(2)

 ハーフ62分台の記録を持つ選手の1人。9区は23.1kmと全区間の中で最も距離が長く、長距離に強い鶴を予想。坂本が9区で鶴が10区もあり得るが、ゴールテープはなんとなく4年生に切ってほしいなという個人的な思いもあり彼を9区で予想した。

 

10区(23.0km):坂本健吾(4)

 ハーフマラソン62分台の記録を持つ選手の1人。4年生になり10,000mで28分台を連発、ハーフで62分台を叩き出すなど一気に主力選手に成長し、全日本でも好走した。坂本も長い距離を走れる選手なので、長距離区間の10区を。あとは単純に4年生にゴールテープを切ってほしい。

 

個人的キーマン

青木瑠郁(1)

 往路出走が予想される4本柱の中西、伊地知、平林、山本は経験があるので問題なく走れるだろう。その中で唯一の不確定要素は、筆者の予想で3区を走ると思われる青木が20km以上のロードにどこまで適応できるか。青木が区間7位以内で持ちこたえてくれれば往路優勝~総合優勝が近づく。

 

区間予想10人以外の注目選手

上原琉翔(1)

 入学時、青木と並び期待されていたルーキーの1人。出雲&全日本を走るとも言われていたが、結局出走は叶わなかった。今年の箱根メンバー10人が割と盤石な布陣なので入り込むのは難しいかもしれないが、走ることになればぜひ注目したい。

 

佐藤快成(2)

 山登りの候補の1人と噂される2年生ランナー。今年は特に目立った活躍は見せていなかったが、エントリーされたということは山の調整が上手くいっているということなのだろう。伊地知が平地区間を走る場合もあり得るので、佐藤が山区間に大抜擢される可能性も。

 

嘉数純平(1)

 10,000mで28分台の記録を持つルーキー。今年はレギュラー選手のサブとしての参加になるだろうが、将来主軸になることが期待される選手なので展開によっては復路のどこかを走る可能性もある。