【法政大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 前回大会、10区で東海大学を逆転し、滑り込みでシード権を獲得した古豪。昨年1区を走った内田(4)がエースに成長し、松永(3)や宮岡(2)など今年急成長の選手が多く揃っている。特殊区間である山の経験者がいるのも心強い。経験者の稲毛が外れたのは痛いが、総合5位を目標にしているとのことだが、普通に可能性はあると思う。

 

【4年生】内田隼太、扇育、川上有生、中園慎太朗、松本康汰、山本恭澄

【3年生】高須賀大勢、細迫海気、松永伶、宗像直輝

【2年生】上仮屋雄太、小泉樹、高橋一颯、武田和馬、宮岡幸大

【1年生】清水郁杜

 

坪田智夫監督



区間予想

1区(21.3km):松永伶(3)

 出遅れが許されない1区に今年急成長の松永を。5月の関東インカレ5,000mにて、順天堂三浦や中央中野、明治富田ら実力者が揃う中で勇気のスパート。全国的には無名の存在だった松永の飛び出しは会場を大きく沸かせた。エース候補の小泉も考えたが、先月の上尾ハーフで62分台と好走した勢いを買い松永予想。

 

2区(23.1km):内田隼太(4)

 箱根駅伝では1区を走り好走した経験があるが、エースに成長した今年は満を持して2区に登場が濃厚。昨年2区で法政大学記録を更新した鎌田の記録が第一目標になるか。出雲の使われ方を見ても2区で間違いなさそう。

 

3区(21.4km):小泉樹(1)

 昨年、1年生ながら3区を走った将来のエース候補。鎌田、内田などチームのエースを過去1区に起用してきた坪田監督の区間配置傾向から小泉1区も予想したが、現在の調子を見れば松永が上と見て今回は前回同様3区予想。出雲の走りから風にも強そうなので、湘南の風を受ける3区に相性がいいような気もするし。その他の候補としては、スピードが魅力で過去3区を走った経験がある松本あたり。

 

4区(20.9km):扇育(4)

 坪田監督が「今年の成長株」と評する4年生。出雲は4区で区間4位と、駅伝初出場ながら上々の走りを見せた。4区は繋ぎの区間と言われながら、近年往路の順位を大きく左右する重要な区間となりつつある。4年生にしっかり繋いで欲しいところ。4年生の中園や、今年急成長の宮岡も候補。

 

5区(20.8km):細迫海気(3)

 昨年も5区出走。前回は区間17位と苦しい走りとなったが、坪田監督のコメントを見ると恐らく今年も5区に出てくるような気が。今年の法政大は主力にスピードランナーが多い印象で5区候補がなかなか見当たらず、経験の利を信頼してくるか。

 

6区(20.8km):武田和馬(2)

 昨年1年生ながら6区58:40の区間2位を獲得。正直変える必要が無いと言い切れるほど、出走は固いと考える。何かない限りは武田で間違いないと思うが、怪我というアクシデントがあった場合の候補としてスピードのある松本、宗像、突然エントリーに入ってきた高橋が考えられるか。

 

7区(21.3km):松本康汰(4)

 スピードがあり、今年の出雲も走っている4年生。往路1区や3区などの出走も考えられるが、他の選手を予想したため復路でスピードが生かせる7区を予想。小泉の調子次第では入れ替わる可能性があるかも。

 

8区(21.4km):宮岡幸大(2)

 ハーフ62分台と急成長の2年生。11月の上尾ハーフで自己記録を更新していることから箱根に向けて調整もしっかり出来ていると見受けられ、復路区間ではタフな8区を任せたい。4区の扇と逆配置もあるか?

 

9区(23.1km):中園慎太朗(4)

 1年生から3大会連続で箱根駅伝出場中の経験豊富な4年生。2年史の頃に10区を走った経験があり、下級生の頃から長い距離に対する期待がされていた。1年2年の頃は共に区間2桁に沈んでいるが、昨年は7区で区間8位と成長を見せた。今年はMARCH対抗戦をはじめ各レースで好走しているので、復路のエース区間を。

 

10区(23.0km):川上有生(3)

 前回10区を走り、前を走る東海大を抜きシード権獲得に大きく貢献した選手。東海大の吉富と競ったシーンで、坪田監督からの「お前の練習量で負けるはずないぞ」の掛け声は涙不可避の名シーンである。吉富にアクシデントがあったとはいえ逆転した経験は10区を走るにあたり良い印象を持っているはず。

 

個人的キーマン

細迫海気(3)

 山登り5区の第一候補ではあるのでは、前回大会は17位と苦しい走りだった。坪田監督の発言をくみ取れば今年も5区に出てくると思われる。昨年失速しつつ今年も出るのはある程度の手ごたえを感じていることの現れだと思うので、1年でどれだけの成長を見せてくれるのか期待したい。

 

区間予想10人以外の注目選手

高須賀大勢(3)

 11月の世田谷ハーフとMARCH対抗戦で自己ベストを更新し、エントリー入りを果たした3年生。現在の調子を見れば上向きで、状態次第では復路区間のどこかに出てくるか。

 

宗像直樹(3)

 10,000m28分台、ハーフ64分台の記録を持つ成長株。この選手も高須賀と同様、11月の世田谷ハーフ&MARCH対抗戦で自己記録を出していることから、調子は絶好調である。高須賀らと共に復路区間(7区、8区あたり?)を争うことになるか。

 

清水郁杜(1)

 1年生で唯一エントリーされた選手。この選手も、高須賀、宗像と同じく先月の世田谷ハーフで64分台の自己記録を更新した。走るとしたらやはり復路になるか。