【日本体育大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 予選会15位で通過し、本戦出場を決めた日本体育大学。状態が心配されたエース・藤本(4)が本来の状態に戻りつつあるようで、経験のある名村らが脇を固める布陣。またトラックから駅伝ブロックに移籍してきた異例のランナー廣澤(4)や分須(2)など、スピードのあるランナーが多い。

 

【4年生】九嶋大雅、名村樹哉、廣澤優斗、藤本珠輝、松浦凛太郎、盛本聖也

【3年生】内山峻一、漆畑徳輝、大森椋太、田中慎悟、吉冨純也

【2年生】山下大毅、分須尊紀

【1年生】田島駿介、平島龍斗、山崎丞

 

玉城良二監督




区間予想

1区(21.3km):廣澤優斗(4)

 箱根駅伝に憧れ、今年中距離ブロックから移籍してきた異例の選手。1,500mが専門なだけあってスピードは申し分なく、ハーフでも63分台とスタミナがあることも示した。今大会は1区出場が濃厚。

 

2区(23.1km):藤本珠輝(4)

 1年生の頃から箱根を走っている絶対的エース。今年の関東インカレハーフマラソンのチャンピオンに輝き、充実のシーズンを送っている。予選会不出場で状態が心配されたが、無事エントリーされた。間違いなく2区。

 

3区(21.4km):盛本聖也(4)

 予選会28位とチームの本選出場に大きく貢献した中心選手。前回は6区を走っているが、今回は平地のスピードがついたため往路で、6区の経験が生かせる下り基調の3区を予想。

 

4区(20.9km):山崎丞(1)

 予選会60位と貢献したルーキー。10,000mのタイムは先月自己記録の28:38:33を記録するなど立派な主軸に成長。5区の声もあるが、来期の2区候補なので平地の経験を積ませるべく今回は4区予想。

 

5区(20.8km):吉冨純也(3)

 前回大会も5区に登場。区間順位は16番だが、スタミナのついた今期は昨年以上の走りが期待される。

 

6区(20.8km):田島駿介(1)

 期待のルーキーの1人。1,500mのスピードがあり、予選会も86位と二けた順位で走れている主力候補。スピードが生かせる6区が適任か。

 

7区(21.3km):分須尊紀(2)

 前回4区出走の2年生分須。彼もスピードのあるランナーで、復路でスピードランナーが走りやすい7区を予想。

 

8区(21.4km):平島龍斗(1)

 元々トラックで5,000mを主戦場にするスピード系のランナーながら、予選会で87位と二けた順位、11月には10,000mで自己記録更新と長い距離にも問題なく対応できているルーキー。他の選手の区間配置から8区濃厚か。

 

9区(23.1km):名村樹哉(4)

 駅伝経験豊富な主力選手。最上級生の今年は復路のエース区間を安心して任せられるのでは。

 

10区(23.0km):九嶋大雅(4)

 前回大会は8区を走っている4年生。元々10区は予選会で先着した大森を出走予想にしていたが、12月の日体大記録会で10,000mの自己ベストを更新したことを受け直前で予想を変えた。有終の美を。

 

個人的キーマン

廣澤優斗(4)

 正直なところ今年のチームは藤本に依存する部分が多かったが、彼の登場が起爆剤となっている。切り込み隊長としてどんな走りを見せてくれるか。

 

区間予想10人以外の注目選手

大森椋太(3)

 予選会73位と、長い距離を淡々と走るのに向いていそうな選手。復路区間で出走があるか。

 

漆畑徳輝(3)

 前回7区で19位。スピードがあるいい選手なのだが、今年はトラックの出場が多く、20km近くの距離を走る箱根はサブに回るか?

 

山下大毅(2)

 予選会は99位と2桁順位を記録。世田谷ハーフにも出場し、65分台で走破するなど長い距離の経験を積んでいる。復路区間で出走があるか。

【立教大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 かつて箱根を沸かせた"日本一速い監督"こと上野裕一郎監督の指揮のもと、55年ぶりに本選出場を勝ち取った立教大学。全員3年生以下のエントリーとなったが、言い換えれば来年全員がチームに残ることになる。余談だが、上野監督は"選手として"来年1月に行われる都道府県対抗駅伝の長野県選抜に選ばれている。

 

【4年生】

【3年生】内田賢利、岸本健太郎、関口絢太、中山凛斗、服部凱杏

【2年生】安藤圭佑、稲塚大祐、後藤謙昌、中田紫音、林虎大朗、山口史朗、山本羅生

【1年生】相澤拓摩、國安広人、永井駿、馬場賢人

 

上野裕一郎監督




区間予想

1区(21.3km):関口絢太(3)

 10,000mでチーム最速のタイムを持つ関口を1区予想。久しぶりの出場は、彼のスピードに乗ってスタートを切りたいところ。是非彼の1区を見てみたい。

 

2区(23.1km):國安広人(1)

 期待のルーキー。1年生ながらハーフのタイムは63分台前半とチーム最速で、他大学に行っても主力級の記録を持っている。今年良ければ向こう4年は安泰か。

 

3区(21.4km):中山凛斗(3)

 國安と共にハーフのチーム最高記録を持つ3年生。序盤で流れを作るために、主力を惜しみなくつぎ込んでくると予想。

 

4区(20.9km):永井駿(1)

 こちらもハーフで64分台と素晴らしい記録を持つルーキー。ここは2年生の林とどちらにするか迷ったが、最近の勢いを買って永井を予想。

 

5区(20.8km):相澤拓摩(1)

 5区候補の1年生。この選手は他のところでも5区濃厚と名前が挙がっており、順当に走ることになるのではないだろうか。

 

6区(20.8km):内田賢利(3)

 こちらも様々なところで6区候補として名前が挙がっている選手。上野監督はストレートな区間配置をしそうな気がするので、ここも順当か。

 

7区(21.3km):林虎大朗(2)

 箱根予選会全体55位とチームの本選出場に大きく貢献した2年生。4区の永井と区間配置が入れ替わるかも。

 

8区(21.4km):馬場賢人(1)

 11月のMARCH対抗戦10,000mで自己記録を更新し、勢いに乗る1年生。どこかの区間には出てくると思うが、比較的1年生が走ることが多い7区か8区を予想した。

 

9区(23.1km):山本羅生(2)

 箱根駅伝予選会の出走メンバー。彼もMARCH対抗戦で28分台の記録を叩き出すなど絶好調で、出走メンバー入りが濃厚。

 

10区(23.0km):安藤圭佑(3)

 ハーフ63分台の記録を持つロード向けのランナー。4年生がエントリーから外れ、最上級生となる彼にアンカー区間を委ねたい。

 

個人的キーマン

関口絢太(3)

 55年ぶりの出場ということで、その先陣を切る(と勝手に思っている)関口を個人的キーマンに。2区が1年生の國安といこともあり、良い流れで繋げたいところ。

 

区間予想10人以外の注目選手

岸本健太郎(3)

 ハーフで64分台の記録を持ち、予選会にも出場した3年生。復路区間のどこかで出番がありそう。

 

服部凱杏(3)

 高校時代、佐久長聖都大路を沸かせたランナー。メンバー争いは当落線上を争っていたが、最後に調子を上げてメンバー入り。勢いを買うなら1区か7区で出番があるかも。

 

中田紫音(2)

 トラックを中心に実績を伸ばしている選手。顔がかっこいい。

【山梨学院大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 強力な留学生を擁し、予選会7位で本選出場の名門校。しかし決して留学生頼みにはならず、日本人エースの木山に加え成長株の北村、新本など63分台ランナーがエントリーされている。留学生も、ムルアとムトゥク両方61分台のタイムを持っており、仮にどちらかにアクシデントがあっても2区に困ることは無い布陣で臨める。

 

【4年生】石部夏希、伊東大暉、岩谷翼、橘田大河、木山達哉、篠原楓、ボニフェス・ムルア

【3年生】北村惇生、島津裕太、髙木翔瑛

【2年生】大西陸、新本駿、高田尚暉、徳田秋斗、村上大樹

【1年生】ジェームス・ムトゥク

 

 

飯島理彰監督



区間予想

1区(21.3km):木山達哉(4)

 日本人エースの木山。序盤で流れに乗るために、前回も走った1区を今年も予想。高速化が進む箱根1区に対応するには木山の経験が必要。

 

2区(23.1km):ボニフェス・ムルア(4)

 留学生のどちらかが順当に2区に来る見込み。1年生のムトゥクも相当強いが、今年は4年生のムルアを。釈迦に説法だが箱根は留学生は1人までしか走ることができず、ムルアが出るならムトゥクは控えに回ることになる。

 

3区(21.4km):北村惇生(3)

 夏以降10,000で自己記録を連発し、今年一番伸びたと言っていい選手。箱根予選会でも18位と大きく貢献し、準エースの座を確固たるものにした。往路で流れを作るべく3区に。

 

4区(20.9km):高田尚暉(2)

 昨年、1年生ながら3区を走った将来の主軸候補。今年はも往路区間で、比較的走りやすい4区を予想。

 

5区(20.8km):村上大樹(2)

 5区候補として名前が挙がっている選手。ハーフのタイムも63分台とスタミナ面も問題なく、予想通り出走してくるか。

 

6区(20.8km):岩谷翼(4)

 6区候補の4年生。平地のタイムも63分台をもっており、下り終わりの3kmの平地区間もしっかり走ってくれそう。

 

7区(21.3km):伊東大暉(4)

 キャプテン。昨年は4区を走ったが、北村の成長で往路メンバーが揃うため、今回は復路の流れを作る7区に出走か。

 

8区(21.4km):新本駿(2)

 過去に1区を走った経験がある選手。10,000mやハーフなど長い距離で結果を出しはじめており、箱根予選会でも好走した。復路8区、あるいは7区で出走予想。

 

9区(23.1km):篠原楓(4)

 9区はやはり上級生の長距離ランナーに任せたく、春先に63分台の記録を出した篠原に期待。昨年走った石部と入れ替わりもあるか。

 

10区(23.0km):石部夏希(4)

 昨年9区出走。単独走を経験していることから、淡々とペースが刻める10区の出走を予想。篠原と入れ替えもあるか。

 

個人的キーマン

北村惇生(3)

 1区&2区はある程度走りそうなので、その流れを引き継ぐ3区予想の北村をキーマンに挙げたい。今年の北村の調子ならいい位置でタスキをつなげそう。

 

区間予想10人以外の注目選手

橘田大河(4)

 本来主力になるべき選手なのだが、怪我明けで調子が今ひとつ戻っていないように見受けられ、泣く泣く予想から外した。万全なら経験のある8区や、上りの5区あたりで可能性がある。

 

髙木翔瑛(3)

 ハーフ63分台の記録を持つ選手の1人。今年ほとんど記録会に出ていないが、ポテンシャルは高い選手。

 

ジェームス・ムトゥク(1)

 留学生は1人までしか走れないルールにより予想から外したが、実力的には普通にエース区間に出てきてもおかしくない選手。というか、今回も走る可能性は全然ある。

【国士舘大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 予選会10位でギリギリ本選出場を勝ちとった国士舘大学。これまでチーム戦力を留学生に頼っているところが大きかったが、エースに成長した綱島をはじめ日本人選手も着実に実力を伸ばしている。山候補もしっかりおり、シード争いに参戦する可能性も。

 

【4年生】清水悠雅、綱島辰弥、福井大夢、望月武

【3年生】山本雷我、山本龍伸

【2年生】鈴木伸弥、中島弘太、生田目惇、西田大智、ピーター・カマウ、松井遼太、渡辺大

【1年生】勝部愛大、川勝悠雅、瀬川翔誠

 

 

小川博之監督



区間予想

1区(21.3km):綱島辰弥(4)

 前回箱根は復路のエース区間である9区で7位の好走。日本人エースに成長した今年は1区に出走が濃厚。

 

2区(23.1km):ピーター・カマウ(2)

 国士舘を支えるエース。11月の世田谷ハーフで優勝するなど調子をグイグイ上げており、順当に2区にエントリーされるか。

 

3区(21.4km):山本龍伸(3)

 箱根駅伝「名前がかっこういいエントリー選手ランキング」があったら上位ランクイン確実の3年生。昨年は8区出走。主軸に成長した今年は往路3区に出てくる気が。

 

4区(20.9km):清水悠雅(4)

 予選会全体93位と好走した4年生。今年ハーフで64分台と成長し、本人も4区希望とのことなので順当に。

 

5区(20.8km):山本雷我(3)

 前回5区14位とそこそこの走り。経験者がいるのはやはり大きい。ちなみに名前だけ見たら3区予想の山本龍伸とどう考えても双子だが、血縁関係はない。

 

6区(20.8km):福井大夢(4)

 前回6区を走り59分台の記録を残している。経験が生きる区間で、直近のレースにもしっかり出れていることから怪我の心配もなさそう。間違いないでしょう。

 

7区(21.3km):渡辺大喜(2)

 予選会で65分台。今季10,000mで自己記録を更新している成長株。とはいえ主要区間はまだ厳しいものがあると思うので、復路で比較的走りやすい7区を。

 

8区(21.4km):川勝悠雅(1)

 1年生ながらハーフ64分台の記録をもつ期待のルーキー。復路区間のどこかで出走が予想され、他の選手との兼ね合いで走るなら8区かなぁ。

 

9区(23.1km):西田大智(2)

 こちらもハーフ64分台の記録を持つ2年生。復路メンバーの中ではロード適正が高いように見受けられ、復路のエース区間の9区を予想。

 

10区(23.0km):望月武(4)

 10区出走経験がある4年生。復路は下級生が多く、最後は上級生に締めて欲しいという思いから彼のアンカーをもう一度見たい。

 

個人的キーマン

網島辰弥(4)

 駅伝の流れを決める大事な1区。彼がここで上位でつなげれば、2区カマウの調子次第で上位が期待され、5区経験者の山本雷我でシード権内に残れるかも。

 

区間予想10人以外の注目選手

島弘太(2)

 今季トラックで自己ベストを連発している若手選手。ハーフの距離が未知数だが、調子次第では7区あたりを走る可能性も。

 

鈴木伸弥(3)

 今季ハーフで64分台を記録し、箱根予選会にも出走した。復路区間のどこかでエントリーされるかも。

 

瀬川翔誠(1)

 箱根予選会に出場。11月の日体大記録会で自己記録を更新し、上り調子の1年生。今年はサブに回る可能性が高いが、他の選手の調子次第では出番があるかも。

【東海大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 2019年に総合優勝ながら、前回まさかのシード落ちとなった東海大学。怪我に苦しんでいたエースの石原の復活など明るい話題がある一方で、5区の区間賞候補だった吉田響(2)が体調不良でエントリー漏れとなった。それでも全体的に選手がレベルアップし、底上げがされた印象。上位返り咲きなるか。

 

【4年生】宇留田竜希、川上勇士、佐藤俊輔、杉本将太、竹村拓真、松崎咲人

【3年生】石原翔太郎、折口雄紀、神薗竜馬、丸山真孝

【2年生】梶谷優斗、越陽汰、水野龍志

【1年生】竹割真、中井陸人、花岡寿哉

 

両角速監督



区間予想

1区(21.3km):花岡寿哉(1)

 全日本1区に登場し、区間7位と上々のデビューを飾った。本人も1区を希望しているとのことで、順当に出走してくるか。あと筆者の地元長野県の上田西高校出身なので、是非ひいきにしていきたい。

 

2区(23.1km):石原翔太郎(3)

 怪我から復活した東海のエース。2年生の頃は怪我で棒に振ったが、1年の頃は全日本4区&箱根3区で区間賞、先月の全日本は3区で区間賞と、駅伝にめっぽう強い。1年時に6区候補にも挙げられたほど下りに強く、本人も下り基調の3区を走りたがっていたが、「エースは2区」という両角監督の方針で2区濃厚。

 

3区(21.4km):松崎咲人(4)

 1年時に7区区間3位を獲得したことがある主力選手の1人。前回はエース区間の2区に出走。不本意な結果になったものの、今年は順調に練習を詰めており、区間上位の走りが期待される。

 

4区(20.9km):竹割真(1)

 予選会で好走、ハーフで63分台の記録を持つ期待のルーキー。最近のレースの充実度を見れば往路に出てきても全然おかしくない。

 

5区(20.8km):杉本将太(4)

 吉田の不出場が決まった時に、両角監督が名前を出していた選手。東海は前回は吉田、それ以前は西田というスペシャリストが走っており、杉本はサブの立場に甘んじていた。最初で最後の箱根で花を咲かすか。

 

6区(20.8km):川上勇士(4)

 過去2回山を下っている、6区のスペシャリスト。いずれも58分台で走っており、今年も順当にエントリーされたということで何かない限りは川上で間違いないかと。

 

7区(21.3km):越陽太(2)

 昨年7区で区間3位。今年は怪我の時期があり出走は微妙かと思っていたが、エントリーされて合宿にも参加しているということで、状態はかなり戻っている模様。万全なら昨年非常に良かった7区を再び担うことになるか。

 

8区(21.4km):折口雄紀(3)

 上尾ハーフで63分台と最近調子を上げている3年生。10,000mと5,000の自己記録も10月に更新しており、ここに来てスピード&スタミナが結果に表れてきた。宇留田も予想したが、直近の勢いを買い出走予想。

 

9区(23.1km):佐藤俊輔(4)

 全日本5区で区間8位、箱根予選会にも出場し、復路の主力に名乗りを上げた選手。両角監督の区間傾向で9区は上級生を起用する傾向があり、最もイメージにはまったのが彼。

 

10区(23.0km):竹村拓真(4)

 長距離に強い主力選手の1人。昨年同様9区でもいいのだが、前回10区の失速でシードを目の前で逃した経験から復路終盤2区間を厚くしてくる可能性が。竹村はアンカー経験が豊富なので、最後を安心して任せられる選手。

 

個人的キーマン

石原翔太郎(3)

 東海大が上位進出するにあたり欠かせないのが石原の爆走。前述のとおり駅伝では圧倒的な強さを誇る駅伝男で、2区でどんな爆走を見せてくれるのか非常に楽しみ。

 

区間予想10人以外の注目選手

宇留田竜希(4)

 チームをまとめるキャプテン。全日本6区にも出走しており、復路区間で出走があるかも。

 

梶谷優斗(2)

 春先に自己記録を連発し、主軸として期待された選手。全日本では2区18位と失速したが、ポテンシャルはかなり高く、復調すれば出走候補。

 

神薗竜馬(3)

 10月以降10,000mで28分台を連発しており、状態はかなりいい。ハーフの距離の対応力の意見があるだろうが、スピードが生かせそうな7区あたりなら出走があり得るかも。

【専修大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 他校のエースにも劣らない木村(3)、高瀬(4)、キサイサ(2)の三本柱を中心に、予選会8位で箱根連続出場を勝ち取った専修大学。前回箱根7区9位と好走した国増(4)のエントリー漏れがあまりにも痛いが、主力3本柱は順当にエントリーされた。また、6区候補の南の復活やも明るい材料。

 

【4年生】小島光佑、高瀬桂、冨永裕憂、成島航己、南里樹、吉岡拓哉

【3年生】粟江倫太郎、木村暁仁、田島洸樹、中山敦貴、野下稜平、水谷勇登

【2年生】ダンカン・キサイサ、千代島宗汰

【1年生】新井友裕、手塚太一

 

長谷川淳監督





区間予想

1区(21.3km):高瀬桂(4)

 ハーフ62分台の記録を持つWエースの一角。昨年は2区を走り区間20位に沈んだが、今年はもう1人のエースである木村が2区を走ることが予想され、高瀬は1区出走を予想。元々地力はある選手。

 

2区(23.1km):木村暁仁(3)

 前回1区で区間4位と好走したエース。専修大の中においては、高瀬、キサイサと共に強豪校の選手と張り合うことができる実力を持った選手。今年は箱根予選会で日本人トップでゴールするなど確実に力を付けており、満を持して2区出走が濃厚。

 

3区(21.4km):ダンカン・キサイサ(2)

 昨年は3区を走りまさかの区間最下位。レース中に足を痛めるアクシデントがあったものの、専修大にとっては予想外の展開で早々にシード争いから脱落した。今年は10,000で自己記録更新するなど確実に地力を付けており、区間賞も狙える。

 

4区(20.9km):水谷勇登(3)

 ハーフ64分台の記録を持っている主力選手の1人。今年は昨年よりはいい位置でタスキが繋がれることが想定されるため、往路の順位を決定づける重要な4区に主力を惜しみなくつぎ込んでいくのでは。

 

5区(20.8km):吉岡拓哉(4)

 2年連続野下を起用したものの今一つ結果が出ず、今年は一部で山候補と言われていた彼が出走するのではないだろうか。正直ここは候補者が絞れないところもあり、半ば願望込みの予想。

 

6区(20.8km):南里樹(4)

 2年前に6区を走り、60分台の記録を持っている。6区は特殊区間ゆえに経験値による優位性が高く、怪我が癒えた今年は59分台の記録が期待できる。

 

7区(21.3km):野下稜平(3)

 過去2年は5区に出走。しかしながら共に区間下位に沈み、今年は別区間を走ることが濃厚。上り坂に強いとするなら8区もあり得るが、平地のスピードが上がっているため生かせそうな7区を予想。

 

8区(21.4km):新井友裕(1)

 期待のルーキー。誰か1人は1年生を出してくると思い、起用するなら新井を8区だろうか。今年はトラックで自己記録を出し、ルーキーとしては充実のシーズンを過ごした。前回5区の野下の8区もあり得る。

 

9区(23.1km):成島航己(4)

 前回7区出走の4年生。前回は区間最下位に沈んだあと、トラックでもなかなか自己記録が出なかったが、今年はの選会64分台と復調気味。復路のタフな9区はやはり経験者の4年生の力が必要。

 

10区(23.0km):千代島宗汰(2)

 箱根予選会で64分台の記録を出した成長株。他の選手との区間配置の兼ね合いで消去法的な予想。その他、野下や前回10区の中山も候補。

 

個人的キーマン

ダンカン・キサイサ(4)

 前回は3区を走ったものの、まさかの区間最下位。本来1~3区で流れを作るはずが、逆に早々にゲームオーバーとなってしまった。今年は区間上位で走り、シード権内に食らいつきたいところ。個人名でキサイサを挙げたが、1~3区に出走予定の木村、高瀬、キサイサの3人がキーマン。

 

区間予想10人以外の注目選手

冨永裕憂(4)

 11月の日体大記録会10,000mで自己記録を更新し、状態を上げている4年生。平地で実力を付けているが、上り坂に強いという話があり、5区出走の噂も。

 

粟江倫太郎(3)

 こちらも11月の日体大記録会で自己記録を更新。箱根予選会にも出場し、昨年時点から3分近くタイムを縮めている。復路区間のどこかで出走があるかも。

 

中山敦貴(2)

 こちらも11月の日体大記録会で自己記録を更新。箱根は前回大会出走したが、10区で区間最下位と洗礼を浴びた。しかしながら今年は前述のとおり直近の大会の記録が良く、1年越しのリベンジがあるか。

【東洋大学】箱根駅伝区間予想

 

戦力分析&エントリー状況

 17年連続シード獲得中の名門。最大の誤算はエースの松山和希(3)がエントリーから外れたこと。酒井監督によると、自転車に乗っているときに何かしらのアクシデントがあった模様。更に一部ファンの間で5区候補と目されていた緒方澪那斗(1)も外れ、総合力が試される大会になりそう。

 

【4年生】荒生実慧、柏優吾、木本大地、児玉悠輔、清野太雅、前田義弘

【3年生】九嶋恵舜、熊崎貴哉、佐藤真優、十文字優一、村上太

【2年生】石田洸介、梅崎蓮、小林亮太

【1年生】網本佳悟、西村真周

 

酒井俊幸監督




区間予想

1区(21.3km):児玉悠輔(4)

 直近の大会で東洋が優勝争いに食い込めない大きな要因が、1区の出遅れ。児玉自身直近の駅伝では1区で結果を出せていないが、経験値という観点でいえば一番あるのは彼なので、下手に博打を打つよりは安心できる。

 

2区(23.1km):梅崎蓮(2)

 松山不在で急務となった2区問題は、ロードに強い梅崎に期待。出雲&全日本でエース区間を走った石田の2区もあり得るが、なんとなくメディアも含めて石田に色々背負わせすぎな気がしている。その点については、なんとなく高校の先輩の西山和弥と重なる部分がある。ということで石田は昨年予定されていたという4区、梅崎2区。

 

3区(21.4km):九嶋恵舜(3)

 2年連続で6区を走っているが、今年は平地区間を走りそう。そうなると往路でスピードが生かせる3区あたりに出てくるのではないだろうか。石田や梅崎が3区の可能性もあるか。

 

4区(20.9km):石田洸介(2)

 元5,000mの高校記録保持者のエース候補。今年は出雲&全日本でエース区間を任され、期待度がうかがえる。20kmのロードを走る準備が出来ていなかったとのことで昨年の箱根は不出場に終わったが、今年は走ると思う。まずは去年の時点でイメトレしてたであろう4区からか。

 

5区(20.8km):村上太一(3)

 全日本6区で好走し、主力に名乗りを上げた選手。5区は昨年まで宮下隼人が3年連続で担っており、その後継者の擁立が急務となっている。上りに強いとされる木本の線がありながら、一部で噂されている村上に期待。

 

6区(20.8km):西村真周(1)

 期待のルーキーの1人。実は本人が6区を希望しているとの話もあり、九嶋を平地区間に回したことで空席となった6区を是非爆走してほしい。

 

7区(21.3km):佐藤真優(3)

 ここは熊崎とどっちにするかかなり迷ったが、駅伝経験と調整力を信じて佐藤を予想。しかし熊崎は10,000mでチームトップのタイムを秋に叩き出すなど上り調子で、正直どっちが来てもおかしくない。

 

8区(21.4km):前田義弘(4)

 今まで出た駅伝で全て区間1桁順位と安定感が光る前田を8区に。復路の9区や往路の3区など、さまざまな役割を与えられた中で結果を出し続けているので本当彼の安定感は素晴らしい。昨年は8区蝦夷森のところで一つ息を吹き返した感があり、そういった走りを前田には期待したい。

 

9区(23.1km):柏優吾(4)

 マラソンオリンピックの代表の選考レースであるMGCの出場資格を獲得している学生マラソンランナー。一定のピッチを刻み続ける走りは復路向きで、特に距離の長い9区を。

 

10区(23.0km):清野太雅(4)

 2年連続アンカー10区で好走している、"10区のスペシャリスト"。後方にいたはずなのに、気づいたら3位が狙える位置に上がってきている追い上げ力は、通称"清野ワープ"と呼ばれ駅伝ファンの間では人気の選手。

 

個人的キーマン

石田洸介(2)

 松山が出られない以上、東洋が上位を獲得するためにはゲームチェンジャーとなりうる選手の爆走が必須。その役割を担う可能性があるのが石田である。筆者の予想は4区だが、当然2区で爆走する姿も見てみたい。

 

区間予想10人以外の注目選手

熊崎貴哉(3)

 10,000mの持ちタイムは東洋ナンバーワン。しかもその記録を今年秋に出しており、調子も絶好調。他の選手の経験を取りメンバー外としたが、普通に出走はあり得る選手。

 

木本大地(4)

 前回箱根は4区を走ったが、まさかの区間19位と大失速。しかし元々上りに強いところはあるようで、適材適所、例えば5区にエントリーされるようなことがあれば予想外の爆走を見せてくれるかも。

 

荒生実慧(4)

 最初で最後の箱根を目指す4年生。10月の平成国際記録会で10,000の自己記録を出すなど調子はいいはずなので、復路区間のどこかで起用があるか。